グランドスタッフの採用試験の流れ|エントリーから内定まで

グランドスタッフの採用試験の流れをエントリーから内定まで解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や、航空会社・空港会社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。募集要項や就航地は年度や時期によって変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。

グランドスタッフの採用試験って、どんな順番で進むのか分からなくて不安ですよね。何から準備すればいいのか、迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、公式に確認できるグランドスタッフの採用の流れは「エントリー」「書類」「適性検査」「複数回の面接」が基本の形です。

この記事を読むと、段階ごとに見られる点と準備のしかた、新卒と既卒・中途の違いが分かります。

目次

グランドスタッフの採用はどこが行っている?

先に結論

空港のカウンターなどで働くグランドスタッフは、航空会社のグループ会社や、空港業務を受託する会社がそれぞれ採用を行うことが多いです。まず「どの会社に応募するのか」を確かめましょう。

『航空会社に入社するんじゃないの?』と思った方もいますよね。

厚生労働省の職業情報サイト「job tag」によると、航空会社に入社して空港に配属される場合と、航空会社から空港の旅客業務を任されている関連会社に入社する場合があります。

航空会社が各地の空港ごとにグループ会社をつくり、各社が独自に採用を行っている、とも書かれています。

応募先のタイプ例
航空会社のグループの空港会社JALスカイ、ANAエアポートサービス、ANA福岡空港など
自社で空港の業務を募集する航空会社AIRDO、スカイマーク、ジェットスター・ジャパンなど
空港業務を受託する会社スイスポートジャパン、西鉄エアサービスなど

例えばJALの場合、空港のカウンターなどを担うグランドスタッフの採用は、JALスカイなどのグループ会社が行っています。JAL本体の「業務企画職」は、これとは別の総合職の採用です。

住む場所の条件も確かめておこう

空港ごとの会社に応募する時は、勤務地の近くに住めるかも大事なポイントです。

例えばANA福岡空港の新卒募集では、福岡空港から30km圏内に住めることが応募資格に入っています。JALスカイ九州も、勤務地から半径50km圏内に住めることを挙げています。

地元以外の空港を受けるなら、引っ越しも含めて考えておきましょう。

ANA・JALの採用の違いは、ANAのグランドスタッフになるにはとJALのグランドスタッフになるにはで詳しく紹介しています。

エントリーから内定までの流れ

基本の形は「書類・適性検査・複数回の面接」

会社によって順番や回数は少しずつ違いますが、公式に確認できた範囲では、書類と適性検査と面接を組み合わせた流れが基本です。

まずは、公式の募集要項に書かれている流れを並べてみましょう。

会社(新卒の例)選考の流れ
JALスカイマイページ登録、職種エントリー、エントリーシート提出、適性検査、書類選考・面接試験など
ANA福岡空港1次はWEB適性検査と書類選考、2次は個人面接と適性検査、最終は個人面接
ANAエアサービス松山マイページからエントリー、エントリーシートと適性検査、書類選考、一次面接、最終面接
AIRDO書類選考、面接(複数回)、適性検査
グランドスタッフの採用試験を、エントリー・書類・適性検査・面接・内定の5つの段階で並べた図解

JALスカイのマイページは、JALグループの空港業務各社で共通です。メインベースコースでは、エントリーシートの提出とWEB適性検査の受検が終わった時点で正式なエントリーになります。

ANAエアサービス松山では、一次選考を通った人だけが成績証明書と卒業見込み証明書を出す流れです。

募集の内容は年度で変わるので、最新は各社の公式採用ページで確認してみてください。

確認できなかったこと

グループディスカッションや英語での面接があるかどうかは、公式の情報では確認できませんでした。会社や年度で違う可能性があるので、説明会や募集要項で確かめておきましょう。

各段階で見られる点と準備

段階ごとに「何を見られているか」を意識する

書類では人柄と志望の理由、適性検査では基礎的な力、面接では人と接する姿勢が見られます。段階ごとに準備を分けると効率よく進められます。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。段階ごとに、見られやすい点と準備をまとめました。

段階見られやすい点準備のしかた
エントリー・説明会会社や仕事への関心マイページ登録、締め切りの管理、説明会への参加
書類(エントリーシート)志望の理由、人柄、経験志望動機と自己PRを書き、第三者に読んでもらう
適性検査基礎的な力や性格の傾向形式に慣れるため問題集で練習する
面接(複数回)人と接する姿勢、仕事の理解想定質問に声に出して答える練習
内定・入社前入社までの手続き書類の提出や運転免許など条件の確認

エントリーと説明会

最初の関門は、締め切りを逃さないことです。

例えば、大学3年生の冬に応募先を調べる場合、気になる会社が5社あれば、それぞれのマイページ登録とエントリーの締め切りを一覧にしておくと安心ですよね。

書類(エントリーシート)

エントリーシートでは、なぜグランドスタッフなのか、なぜその会社なのかが問われます。

ANAエアポートサービスは「人物重視で選考」と案内しています。書類でも、資格の数より、あなたらしさが伝わる経験を書くことが大切です。

例えば「人と話すのが好きです」だけでは、読む人に場面が浮かびません。「アルバイト先で、道に迷った外国のお客さまを売り場まで案内した」のように、具体的な場面を一つ入れると伝わり方が変わりますよ。

書き方はグランドスタッフの志望動機の書き方でまとめています。

適性検査

WEBで受ける適性検査を取り入れている会社が多いです。

出題の内容は公式には書かれていないことがほとんどです。問題の形式に慣れておくだけでも、当日あわてずにすみますよ。

WEBで受ける場合は、静かな場所と安定した通信環境も用意しておきましょう。締め切りの直前に受けると、思わぬトラブルで焦ることもあります。

面接

面接は、一次・最終と複数回行われるのが一般的です。ANA福岡空港の例では、2次と最終がどちらも個人面接です。

カウンターでの応対を思い浮かべながら、相手の目を見て、聞かれたことに短く答える練習をしておきましょう。

「当社を選んだ理由を教えてください」
「はい。地元の空港で、旅の始まりを支える仕事がしたいと考えたからです」

このように、結論を先に一言で言ってから理由を足すと、聞く側も分かりやすくなります。

質問例と準備はグランドスタッフの面接対策で紹介しています。

採用試験の準備チェック
  • 応募先ごとの締め切りを一覧にした
  • 応募資格(学歴・卒業時期・語学の目安)を確かめた
  • 志望動機と自己PRを書いて、人に読んでもらった
  • 適性検査の形式に慣れる練習をした
  • 面接の想定質問に声に出して答えた

内定から入社まで

内定の後も、入社までにやっておくことがあります。

JALスカイ仙台のように、普通自動車第一種運転免許を「入社までに取得予定でも可」とする募集もあります。条件がある場合は、入社までの予定を早めに立てておきましょう。

入社後は、確認できた多くの会社で3か月の試用期間があります。JALスカイでは、新入社員は半年から1年ほどで基礎のスキルを身につけていくと案内されています。

新卒採用と既卒・中途採用の違い

新卒は卒業時期、中途は経験と働ける条件がポイント

新卒の募集は卒業の時期と学歴が細かく決まっています。既卒・中途では、これまでの経験やシフト勤務ができるかなどが確かめられます。

『社会人からでも応募できるのかな』と気になる方も多いはずです。

job tag には、中途採用で入社することもあると書かれています。

区分主な特徴公式に確認できた例
新卒採用卒業時期と学歴の区分が決まっているJALスカイは2024年4月から2027年3月の卒業・卒業見込みが対象
既卒新卒の募集の対象期間に入れば応募できる場合がある上のJALスカイの例では、卒業から数年以内の人も対象期間に含まれる
中途(キャリア)採用経験やシフト勤務ができるかを確かめられるスイスポートジャパンの未経験者歓迎の旅客サービス、トキエアの未経験者・経験者歓迎の募集など
新卒採用・既卒・中途採用のそれぞれで、応募前に確かめる点の違いを比べた図解

既卒で応募するなら

既卒の方は、まず新卒の募集要項で「いつまでに卒業した人が対象か」を確かめてみてください。

対象に入っていれば、新卒と同じ流れで応募できることがあります。

中途で応募するなら

中途の募集は、時期が決まっていないことが多いです。例えば西鉄エアサービスは、2026年9月29日付で中途採用の募集のお知らせを出しています。

ジェットスター・ジャパンの空港旅客職のように「航空業界の経験は不要」と案内する会社もあります。

接客の仕事で身につけた応対の力は、そのまま話せる経験になりますよ。

『今の仕事を辞めてから探すべき?』と迷う方もいますよね。まずは働きながら募集を確かめ、応募書類を整えておくと、気になる募集が出た時にすぐ動けます。

よくある失敗

中途の募集は、気づいた時には締め切られていることがあります。気になる会社の採用ページは、定期的にのぞいておきましょう。

グランドスタッフドットコム

エアライン系の学校を比べたい方へ

グランドスタッフを目指す道は、エアライン系の専門学校・短大・大学、社会人からの転職とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校の資料を取り寄せて、接客や語学の授業、空港での実習、就職の支え方を同じ目線で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と比べ方をまとめました。

無料エアライン系の学校の資料請求と比べ方を見る

学科の内容や募集要項、オープンキャンパスの日程は年度で変わります。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。

採用試験についてよくある相談

相談が多いのは「どこが採用しているか」

採用についての相談では、どの会社が採用しているのか、グランドハンドリングとの違い、試験の難しさについての悩みがよく見られます。

Yahoo!知恵袋などで見られる相談を、要約して答えてみます。

航空会社に就職するの?それとも空港ごとに採用されるの?

高校生や大学生からよくある相談です。

この記事の最初で紹介したとおり、空港ごとのグループ会社や受託会社が、それぞれ採用を行うことが多いです。働きたい空港と会社を先に決めると、応募先が見えてきます。

グランドハンドリングとグランドスタッフの採用は同じ枠?

会社によって違います。

例えばANA福岡空港は、旅客サービス業務とグランドハンドリングなどを募集し、初期配属だけ職種別で採用すると案内しています。ANAエアサービス松山は、グランドハンドリング希望者に普通自動車運転免許を求めています。

どちらの仕事をしたいか決めてから、募集要項の職種の欄を確かめてみてください。

採用試験は難しい?

『数学や国語の試験があるのか不安』という相談です。

多くの会社で適性検査がありますが、細かい出題内容は公式には書かれていません。問題集で形式に慣れ、面接の準備にもしっかり時間を使いましょう。進路全体の流れはグランドスタッフになるにはで紹介しています。

よくある質問

グランドスタッフの採用試験にはどんな段階がありますか?

公式に確認できた範囲では、エントリー、書類(エントリーシート)、適性検査、複数回の面接が基本の形です。順番や回数は会社ごとに違います。

英語の面接はありますか?

公式の情報では確認できませんでした。会社や年度で違う可能性があるので、説明会や募集要項で確かめてみてください。

既卒でも応募できますか?

新卒の募集で卒業時期の対象期間が決まっている場合、その期間に入っていれば応募できることがあります。中途採用の募集を行っている会社もあります。

採用の時期はいつごろですか?

会社や年度によって違います。新卒は卒業見込みの時期に合わせた募集、中途は随時の募集が多いので、気になる会社の採用ページを定期的に確かめておきましょう。

複数の空港の会社に同時に応募してもいいですか?

空港ごとに別の会社が採用を行っていることが多いので、複数の会社に応募する人もいます。JALグループのように空港業務各社でマイページが共通の場合もあるので、応募のしかたは募集要項で確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • グランドスタッフの採用は、空港ごとのグループ会社や受託会社が行うことが多い
  • 採用の流れは、エントリー、書類、適性検査、複数回の面接が基本
  • 段階ごとに見られる点を意識して準備を分ける
  • 新卒は卒業時期と学歴、中途は経験と働ける条件がポイント
  • 募集の内容は年度で変わるので、最新は公式採用ページで確かめる
グランドスタッフドットコム

グランドスタッフドットコム 編集部

空港のグランドスタッフの仕事内容、なり方と進路、専門学校や大学での学び方、採用試験の準備、航空会社や空港会社ごとの違いを、公的機関と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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