当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や、航空会社・空港会社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。募集要項や就航地は年度や時期によって変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。
空港のグランドスタッフになりたいけれど、どんな進路を選べばいいのか、資格は必要なのか、分からないことだらけではありませんか。調べるほど情報がばらばらで、迷ってしまいますよね。
結論から言うと、グランドスタッフになるには、航空会社やその空港業務を担う会社の採用試験を受けて入社するのが基本の道です。特別な資格は必須ではなく、進路は専門学校・大学や短大・社会人からの転職・アルバイトや契約からの4つに分けて考えられます。
この記事を読むと、自分に合う進路と、立場ごとに何から始めればいいかが分かります。
グランドスタッフになるには?まず知っておきたい3つのこと
空港のグランドスタッフになるには、資格よりも「どの会社の、どの募集に応募するか」が出発点です。学歴の条件は会社やコースごとに募集要項で決まっています。
『グランドスタッフになるためには、何か資格を取らないといけないの?』と思っている方も多いはずです。
実は、厚生労働省の職業情報サイト「job tag」では、空港グランドスタッフは入職にあたって特に学歴や資格は必要とされない、と紹介されています。関連する資格も「ありません」と表示されているんです。
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| 1 働く会社は2通り | 航空会社に入社して空港に配属される場合と、航空会社から空港の旅客業務を任されている関連会社に入社する場合がある |
| 2 資格は必須ではない | job tagでは関連する資格は「ありません」。語学の目安を「望ましい」と書く会社はある |
| 3 学歴の条件は募集ごと | 新卒の募集要項に、応募できる学歴の区分が書かれていることが多い |
働く会社は航空会社だけではない
job tagでは、航空会社が業務を任せる目的で各地の空港ごとにグループ会社を作り、それぞれが独自に採用していると紹介されています。
例えばANAは全国の「ANAグループ空港運営会社」が、JALは「JALスカイ」などの会社が、空港の旅客サービスを担っています。どの会社に応募するのかを知ることが、空港のグランドスタッフになるには大事な第一歩なんです。
会社の違いはグランドスタッフはどこの会社に勤める?航空会社と委託会社の違いで詳しく紹介しています。
なる前に、仕事の中身も知っておこう
グランドスタッフになりたい気持ちが強いほど、仕事の中身を具体的に知っておくと、志望動機も話しやすくなります。job tagでは、主な仕事が次のように紹介されています。
- カウンターでの搭乗手続きと、搭乗券の発券、座席の割り振り
- スーツケースなど大きな荷物の重さを量って預かる
- 搭乗ゲートでの案内やアナウンス、優先搭乗の配慮
- 乗り継ぎのお客さまを案内するトランジットの業務
始発便が出る朝から最終便が着く夜まで、交替制で働く仕事でもあります。仕事の流れはグランドスタッフの仕事内容|カウンター・搭乗ゲートの業務を解説で詳しく紹介しています。
中途採用で入る道もある
job tagには、短大・専門学校・大学を卒業して入社する場合のほかに、中途採用で入社することもあると書かれています。
新卒のタイミングを逃したら終わり、というわけではありません。社会人からの道も、あとで詳しく紹介しますね。
募集の内容は年度で変わるので、最新は各社の公式採用ページで確認してみてください。
学歴・資格・語学はどこまで必要?
学歴は募集ごとに条件があり、資格は必須ではありません。語学は「望ましい」という目安を出している会社があります。
『結局、何を用意すればいいの?』というのが、いちばん知りたいところですよね。公式に確認できた内容から、必須のものと、あると助かるものに分けてみました。
| 項目 | 必須かどうか | 公式に確認できた内容の例 |
|---|---|---|
| 学歴 | 募集ごとに条件がある | JALスカイのメインベースコースは大学院・4年制大学・短期大学・専門学校・高等専門学校、グローバルフィールドコースは大学院・4年制大学 |
| 資格 | 必須ではない | job tagの関連資格は「ありません」。JALスカイのFAQでも入社前に必須の資格はないと案内 |
| 英語 | 目安を「望ましい」とする会社がある | JALスカイは英検2級もしくはTOEIC550点程度以上、ANA福岡空港・AIRDOはTOEIC500点以上が望ましい |
| 英語以外の外国語 | 必須ではない | JALスカイは中国語・韓国語なども役立つと案内。羽田では大切さが高まっているとANAエアポートサービスが案内 |
| 運転免許 | 職種による | JALスカイはステーションオペレーション業務で車を運転することがあるため、普通自動車運転免許が望ましいとしている |
語学の点数で合否が決まる?
『TOEICの点数が足りないと、受けても無駄なのかな』と心配になりますよね。
ANAエアポートサービスの採用ページでは、人物重視で選考し、語学の点数や資格だけで合否は決まらないと案内されています。点数は語学力を示す材料の一つ、と考えるのがちょうどいい位置づけです。
語学の準備はグランドスタッフの語学力|英語・韓国語・フランス語はどこまで必要?で詳しく紹介しています。
仕事で使う知識は入社後に学べる
カウンターでは、航空券や運賃、持ち込めない物などの知識を使います。job tagでも、航空法や運送約款、入国管理などの知識の習得が必要と書かれています。
ただ、JALスカイのFAQでは、仕事に必要な専門知識は入社後に教育を行うと案内されています。入社前にすべてを覚えておく必要はないんです。
「資格をたくさん持っていれば受かる」と考えてしまうことです。資格は必須ではないので、取ることそのものより、なぜグランドスタッフになりたいのかを言葉にできるほうが選考の準備になります。
グランドスタッフになるための進路は4つ
エアライン系の専門学校、大学・短大、社会人からの転職、アルバイトや契約から。期間と身につくものが違うので、自分の状況に合う道を選びましょう。
ここからが、この記事の中心です。グランドスタッフになるための進路を、期間・身につくもの・向いている人で比べてみました。
| 進路 | 入社までの期間の目安 | 身につくもの | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| エアライン系の専門学校 | 専門学校の修業年限は1年以上、2年が多い | 接客・語学・航空の基礎知識・空港での仕事の練習 | 高校を出たら早めに空港の仕事に近づきたい人 |
| 大学・短大 | 大学は4年、短大は2〜3年 | 語学や観光などの幅広い学び、ゼミや留学の経験 | 総合職も考えたい人、幅広く学んでから決めたい人 |
| 社会人からの転職 | 今の仕事を続けながら準備できる | 今の仕事で積んだ接客や調整の経験 | 接客業などで働いていて、空港で働きたくなった人 |
| アルバイト・契約から | 募集があればすぐに働ける | 空港の現場の仕事の流れ | 空港の雰囲気を知ってから考えたい人 |
学校の年数は文部科学省の案内によるものです。

エアライン系の専門学校
高校を卒業して、早めに空港の仕事に近づきたい人にとって分かりやすい進路です。接客や語学、カウンターでの手続きの練習を、授業の中でまとめて学べます。
ただし、新卒の募集には専門学校卒が対象に入らないものもあります。例えばAIRDOの特定地上職は専門学校(1年課程を除く)と書かれているので、学科の年数も合わせて確かめておきましょう。学校の選び方はグランドスタッフの専門学校|エアライン学科の選び方と学べることで紹介しています。
大学・短大
語学や観光、経営などを幅広く学んでから就職したい人に向く進路です。4年制大学なら、グランドスタッフだけでなく総合職のコースも選択肢に入ります。
例えばJALスカイのグローバルフィールドコース(総合職)は、大学院・4年制大学が応募できる学歴として書かれています。大学と専門学校で迷う方はグランドスタッフは大学と専門学校どっちから?進路の比べ方も読んでみてください。
社会人からの転職
接客業やホテル、販売の仕事などから、空港で働きたくなる人もいますよね。job tagにも、中途採用で入社することがあると書かれています。
社会人向けの募集は時期や会社で変わるので、気になる会社の採用ページをこまめに見ておくのが近道です。詳しくは未経験からグランドスタッフへ|社会人・看護師・ホテル勤務からの転職で紹介しています。
アルバイト・契約から
JALスカイの募集要項には、正社員のほかに契約社員(成田事業所のみ)の区分も書かれています。JALグループの空港業務の特設サイトでは、契約社員やパート・アルバイトなどの雇用形態でも仕事を探せます。
まず空港の現場を知りたい人には、こうした働き方から入る道もあります。雇用形態の違いはグランドスタッフの正社員・契約社員|雇用形態の違いと確かめ方で確かめてみてください。
4つの進路から選ぶための判定チェック
『表を見ても、まだ決めきれない』という方もいますよね。次の質問で、当てはまる進路に印をつけてみてください。
| 質問 | はいなら考えやすい進路 |
|---|---|
| 高校を出たら、早めに空港で働きたい | エアライン系の専門学校 |
| 総合職のコースにも応募したい | 大学 |
| 語学や観光をじっくり学びたい | 大学・短大 |
| 今の仕事を続けながら準備したい | 社会人からの転職 |
| まず空港の現場を体験したい | アルバイト・契約から |
| 目指す会社の募集に専門学校卒が含まれている | エアライン系の専門学校 |
印がいちばん多くついた進路が、今のあなたの候補です。2つで並んだら、両方の学校の資料や募集要項を見比べてから決めても遅くありません。
立場別:グランドスタッフになるまでのロードマップ
高校生、大学生・短大生、社会人の3つの立場で、何から始めればいいかを順番に並べました。
『自分の場合は、何から始めればいいの?』と思いますよね。立場ごとに見ていきましょう。

高校生の場合
高校生のうちは、進路を決めることと、英語の力を伸ばしておくことが中心になります。
- 空港やグランドスタッフの仕事について調べる
- 目指したい会社の募集要項で、応募できる学歴の区分を見る
- 専門学校と大学・短大の資料を取り寄せて比べる
- オープンキャンパスに参加して、学び方を確かめる
- 英語の勉強を続け、英検などに挑戦してみる
保護者の方と話す時は、「何年で就職活動が始まるか」「目指す会社の募集に合うか」を並べて話すと、比べやすくなりますよ。
大学生・短大生の場合
大学生・短大生は、就職活動の準備が中心になります。学部や学科は問わない募集もあるので、今の学びを生かした志望動機を考えておきましょう。
- ANAやJALのグループ会社など、空港業務を担う会社を調べる
- 各社の募集要項で、コースと応募できる学歴を確かめる
- TOEICなどで英語力を確かめておく
- エントリーシートと面接の準備を始める
- マイページに登録して、エントリーと適性検査を進める
社会人の場合
社会人の場合は、今の仕事の経験をどう生かすかを考えるのが出発点です。
- 気になる会社の採用ページで、社会人向けの募集があるか確かめる
- 雇用形態(正社員・契約社員など)と勤務地を確かめる
- 今の仕事の接客や調整の経験を、言葉にして整理する
- シフト勤務で生活がどう変わるかを、家族とも話しておく
- 募集に合わせて応募し、選考を受ける
例えば、ホテルのフロントで働いている人なら、外国人のお客さまへの案内やトラブルへの対応は、空港の仕事でも生かしやすい経験です。
どの立場でも、今日からできること
立場が違っても、共通して役に立つ準備があります。

- 空港に行って、カウンターやゲートの様子を見てみる
- 英語の勉強を、毎日少しずつ続ける
- アルバイトや今の仕事で、人に案内する場面を意識する
- 気になる会社の採用ページを、ブックマークしておく
空港を見に行く時は、朝の混む時間帯と、夕方の時間帯の両方を見ると、仕事のイメージがつかみやすくなりますよ。
採用試験はどんな流れ?
公式に確認できる範囲では、エントリーシートなどの書類、適性検査、複数回の面接が選考の基本の形です。
『採用試験って、何をするんだろう』と気になりますよね。新卒の例で見てみましょう。
| 会社(新卒の例) | 公式に書かれている選考の流れ |
|---|---|
| JALスカイ | マイページ登録、エントリーシート提出、適性検査。選考方法は書類選考・面接試験・適性検査等 |
| ANA福岡空港 | 1次はWEB適性検査・書類選考、2次は個人面接・適性検査、最終は個人面接 |
| ANAエアサービス松山 | エントリーシート提出・適性検査、書類選考、一次面接、最終面接 |
| AIRDO | 書類選考、面接(複数回)、適性検査 |
グループディスカッションや英語の面接があるかどうかは、会社や年度で違う可能性があります。応募する年の募集要項で確かめてみてください。
- 応募する会社の募集要項とコースを読み込む
- なぜ空港で、なぜその会社なのかを言葉にする
- 接客やアルバイトの経験から、話せる場面を2〜3個選ぶ
- 適性検査の形式を調べて、問題に慣れておく
- 面接の練習を、人に聞いてもらいながら重ねる
選考の詳しい流れはグランドスタッフの採用試験の流れ|エントリーから内定までで紹介しています。
グランドスタッフドットコム
エアライン系の学校を比べたい方へ
グランドスタッフを目指す道は、エアライン系の専門学校・短大・大学、社会人からの転職とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校の資料を取り寄せて、接客や語学の授業、空港での実習、就職の支え方を同じ目線で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と比べ方をまとめました。
無料エアライン系の学校の資料請求と比べ方を見る学科の内容や募集要項、オープンキャンパスの日程は年度で変わります。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。
グランドスタッフになりたい人からのよくある相談
知恵袋などに寄せられているグランドスタッフの進路の相談から、よくある内容を要約して答えています。
グランドスタッフになりたい高校生から寄せられる相談には、似たものがたくさんあります。特に多い3つを取り上げますね。
相談1 文系と理系、どちらを選べばいいですか
『外国語の学部がいいと聞いたけど、理系の科目のほうが得意で…』という迷いはよく見かけます。
公式に確認できた募集要項の例では、学部や学科を指定していないものもあります。JALの業務企画職も、学部学科の指定はないと書かれています。
無理に苦手な科目を選ぶより、得意を生かせる道を選んで、英語は別に続けていくという考え方もありますよ。
相談2 理系なら、大学は何学部に行けばいいですか
理系の学部からグランドスタッフを目指してはいけない、ということはありません。
大切なのは、その学部で学んだことを、なぜ空港の仕事に生かしたいのかを話せることです。例えば、データや段取りを考える力は、便の遅れや乗り継ぎの案内でも役立つ場面があります。
相談3 地方に住んでいて、進路の選び方が分かりません
地方に住む高校生から、近くにエアライン系の学校がないという相談もあります。
グランドスタッフは全国の空港にいる仕事です。地元の空港で働く道もあるので、まずは地元の空港にどんな会社が入っているかを調べてみてください。そのうえで、通える学校と、離れた地域の学校を両方比べてみましょう。
よくある質問
グランドスタッフになるには資格が必要ですか?
必須の資格はありません。job tagでも関連する資格は「ありません」と表示されています。英語の検定は、語学力を示す材料の一つとして考えておきましょう。
高卒でグランドスタッフになれますか?
job tagでは入職に特に学歴は必要とされないと紹介されています。ただ、新卒の募集要項では応募できる学歴の区分が決まっていることが多いので、目指す会社の募集要項を確かめてみてください。
グランドスタッフになるために英語はどのくらい必要ですか?
JALスカイは英検2級もしくはTOEIC550点程度以上、ANA福岡空港やAIRDOはTOEIC500点以上が望ましいとしています。点数だけで合否が決まるわけではないと案内している会社もあります。
社会人からでもグランドスタッフになれますか?
job tagには中途採用で入社することもあると書かれています。社会人向けの募集の有無は時期や会社で違うので、採用ページをこまめに見ておきましょう。
何歳までにグランドスタッフになる準備を始めればいいですか?
決まった年齢はありません。高校生なら進路を決める時期に、大学生なら就職活動の前に、社会人なら転職を考えた時が始めどきです。
まとめ
- グランドスタッフになるには、航空会社や空港業務を担う会社の採用試験を受けて入社する
- 資格は必須ではなく、学歴の条件は会社やコースの募集要項で決まる
- 進路は、専門学校・大学や短大・社会人からの転職・アルバイトや契約からの4つ
- 高校生は進路選び、大学生は就職活動、社会人は経験の整理から始める
- 選考の基本は、書類・適性検査・面接の組み合わせ
学校を比べる時は、エアライン系の専門学校・大学を資料請求で比べる方法で紹介している6つの点が役に立ちます。仕事の全体像はグランドスタッフとは?空港での仕事内容・なり方をやさしく解説で確かめてみてください。





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