グランドスタッフの語学力|英語・韓国語・フランス語はどこまで必要?

グランドスタッフに必要な英語・韓国語・フランス語などの語学力を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や、航空会社・空港会社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。募集要項や就航地は年度や時期によって変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。

グランドスタッフを目指す時、英語はどのくらい話せればいいのか、韓国語やフランス語も学んだ方がいいのか、気になりますよね。

結論から言うと、英語は多くの会社で「望ましい目安」が示される一方、点数だけで合否が決まるものではありません。韓国語などの第二外国語は、担当する航空会社や空港によって使う場面が大きく変わります。

この記事を読むと、語学がどの段階でどれくらい必要か、何を優先して学べばいいかが分かります。

目次

グランドスタッフの語学力は3段階で考える

先に結論

語学力は「応募の条件」「入社後の業務」「国際線や外資系」の3段階で必要な度合いが変わります。どの段階を目指すかで、学び方を決めると迷いません。

『英語がペラペラじゃないと無理なのかな』と不安になる方も多いはずです。

実は、グランドスタッフの語学力は、一つの基準で決まるものではないんです。次の表のように、段階ごとに分けて考えてみてください。

段階求められる度合い具体的な場面
1 応募の条件英検やTOEICの目安が「望ましい」と書かれることが多い募集要項の応募資格
2 入社後の業務決まった案内を英語でできる国内線でも外国からのお客さまへの応対
3 国際線・外資系書類の確認や説明を英語でこなすパスポートの確認、乗り継ぎの案内
グランドスタッフの語学力を、応募の条件・入社後の業務・国際線や外資系の3段階に分けて示した図解

厚生労働省の職業情報サイト「job tag」でも、外国人のお客さまに応対することが多いと書かれています。

国際線のカウンターでは、名前の綴りがパスポートと一致しているか、有効期限やビザの必要性なども確認します。

仕事の全体はグランドスタッフとはで紹介しています。

応募の条件で見る英語の目安と読み方

「望ましい」は必須という意味ではない

多くの募集要項では、英語の点数は「望ましい」と書かれています。目安に届いていなくても応募できるケースがほとんどです。

まず、新卒の募集要項で英語がどう書かれているかを見てみましょう。

会社(新卒の例)募集要項での英語の書き方
JALスカイ英検2級、もしくはTOEIC550点程度以上の英語力が望ましい
ANA福岡空港TOEIC500点以上もしくは同等の語学力が望ましい
AIRDO(特定地上職)英検2級以上もしくはTOEIC500点以上が望ましい
スターフライヤー部門により異なり、TOEIC600点程度が目安

募集の内容は年度で変わるので、最新は各社の公式採用ページで確認してみてください。

「望ましい」と「必須」の違い

JALスカイのよくある質問では、エントリーの際に必須としている資格はないとしたうえで、英検2級・TOEIC550点以上が望ましいと案内されています。

また、ANAエアポートサービス(羽田)は「人物重視で選考」「語学の点数・資格だけで合否は決まりません」と書いています。

『点数が足りないから諦めよう』と決めてしまうのは、もったいないですよ。

一方で、目安を知っておくことには意味があります。応募までの時間から逆算して、どのくらい学習を積めば届きそうかを考えておくと、準備の計画が立てやすくなります。

大阪国際空港と神戸空港を受け持つANA大阪空港も、国際線の乗り継ぎ手続きに関わる知識や語学力の重要性が増していると案内しています。国内線が中心の空港でも、語学を使う場面は広がっているんです。

よくある失敗

目安の点数に届いていないからと、応募そのものをやめてしまうことです。点数はあくまで材料の一つなので、接客の経験や学び続ける姿勢と合わせて伝えましょう。

TOEICのしくみも知っておこう

TOEICは合否ではなくスコアで評価する試験です。よく受けられている Listening & Reading Test は、10〜990点の5点刻みで結果が出ます。

話す力と書く力を測る Speaking & Writing Tests もあり、こちらは各0〜200点です。カウンターでの会話を意識するなら、話す練習も並行しておくと安心ですね。

TOEICやほかの資格の位置づけは、グランドスタッフに役立つ資格で詳しく紹介しています。

入社後の業務と、国際線・外資系で使う英語

現場で使うのは「決まった表現」が中心

カウンターやゲートでの案内は、使う表現がある程度決まっています。まずは手続きの流れに沿った英語を身につけることが近道です。

国内線でも、外国から来たお客さまに応対する場面があります。

例えば、預ける荷物の中にモバイルバッテリーが入っていないかを確かめる場面です。

「Do you have any batteries in your baggage?」

こうした短い確認を、相手に伝わるように言えることが大切なんです。

国際線では確認することが増える

国際線のカウンターでは、パスポートの有効期限やビザの必要性、乗り継ぎ便の案内なども行います。説明が長くなる分、英語で伝える場面も増えます。

国際線ならではの仕事は国際線のグランドスタッフで紹介しています。

外資系の航空会社を受け持つ会社では

海外の航空会社の空港業務を受け持つ会社では、英語の比重がさらに高くなることがあります。

例えばスイスポートジャパンの旅客サービスの求人(全支店・未経験者歓迎)では、応募資格の必須に「英語スキル(ビジネスレベル)」が挙げられています。

外資系で働く道は外資系航空会社のグランドスタッフにまとめました。

現場で使う英語の準備
  • チェックインの流れを英語で言えるようにする
  • 手荷物のルールを短い英語で説明できるようにする
  • 数字や時刻を聞き取る練習をする
  • 名前の綴りを確認する言い方に慣れる
  • 分からない時に聞き返す表現を覚える

韓国語・フランス語など第二外国語が役立つ場面

第二外国語は「どの航空会社を受け持つか」で価値が変わる

グランドスタッフにとって韓国語や中国語、フランス語は、担当する航空会社や空港によって使う機会が大きく違います。

ここは、第二外国語を学ぼうか迷っている方にいちばん知ってほしいところです。

JALスカイのよくある質問では、中国語・韓国語などの言語や手話も役立つと書かれています。ANAエアポートサービスも、羽田空港では英語だけでなく中国語・韓国語の重要性が高まっていると案内しています。

言語役立ちやすい場面の例(公式情報より)
韓国語大韓航空・ジンエアー・アシアナ航空・エアプサンなど韓国の航空会社の空港業務。羽田空港での応対
中国語羽田空港での応対。ジェットスターは英語や中国語が話せる人を大きな強みとして案内
フランス語エールフランスなどヨーロッパの航空会社の空港業務
手話耳の不自由なお客さまへの案内
韓国語・中国語・フランス語・手話が、どんな航空会社や場面で役立つかをまとめた図解

グランドスタッフと韓国語

韓進インターナショナルジャパンは、大韓航空・ジンエアー・アシアナ航空・エアプサンのハンドリングを主に行っている会社だと、採用サイトで紹介しています。

大韓航空は成田・羽田・福岡・那覇・中部などの空港に就航しています。アシアナ航空は2026年12月17日に大韓航空と統合予定です(確認日時点)。

韓国の航空会社のカウンターでは、韓国語でお客さまに応対できると、手続きの説明がスムーズになりますよね。詳しくは大韓航空のグランドスタッフで紹介しています。

グランドスタッフとフランス語

エールフランスは成田空港と羽田空港に就航しています。成田では、韓進インターナショナルジャパンやエコーパートナーズが受託先として公式に記載しています。

ただ、カウンターでは英語でやりとりする場面もあります。フランス語は、英語の土台を作ったうえで足す言語として考えると良いでしょう。

第二外国語を選ぶ時のコツ

働きたい空港と、そこに就航している航空会社を先に調べてみてください。目指す会社が見えてくると、学ぶ言語も自然に決まります。

語学力の伸ばし方と、学ぶ場所の選び方

英語を土台に、第二外国語は目的に合わせて

まず英語の基礎を固め、目指す航空会社が決まったら第二外国語を足す順番が無理のない進め方です。

『今から何を始めればいいの?』という方のために、進め方をまとめました。

いきなり難しい教材に手を出すより、空港の場面を思い浮かべながら学ぶのが続けやすいですよ。例えば、旅行のたびにカウンターでの案内を英語で言い換えてみる、といった小さな練習から始めてみてください。

語学力を伸ばす進め方
  1. 英検やTOEICで今の英語力を確かめる
  2. チェックインの流れに沿った英語表現を覚える
  3. 話す練習を週に数回取り入れる
  4. 働きたい空港と航空会社を調べる
  5. 必要に応じて韓国語や中国語、フランス語を足す

高校生や大学生なら、語学と空港の仕事をまとめて学べる学校を選ぶのも一つの方法です。外国語系の大学やエアライン系の専門学校など、学べる言語は学校ごとに違うので、資料で比べてみると違いがよく分かります。比べ方はエアライン系の学校を資料請求で比べる方法でまとめました。

グランドスタッフドットコム

エアライン系の学校を比べたい方へ

グランドスタッフを目指す道は、エアライン系の専門学校・短大・大学、社会人からの転職とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校の資料を取り寄せて、接客や語学の授業、空港での実習、就職の支え方を同じ目線で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と比べ方をまとめました。

無料エアライン系の学校の資料請求と比べ方を見る

学科の内容や募集要項、オープンキャンパスの日程は年度で変わります。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。

グランドスタッフの語学についてよくある相談

不安の多くは「足りないと応募できない」という思い込み

語学の相談では、英語や韓国語の検定がないと難しいのでは、という不安がよく見られます。

Yahoo!知恵袋などで見られる相談を、要約して答えてみます。

韓国系の航空会社は、韓国語の検定がないと難しい?

韓国の航空会社のグランドスタッフを目指す方からの相談です。

確認できた公式情報では、韓国語の検定が必須と書かれた募集は見当たりませんでした。ただ、韓国の航空会社のお客さまに応対する場面は多いので、学んでおくと仕事で使えるのは確かです。検定は、学んだ力を示す材料の一つとして考えてみてください。

英語ができなくてもグランドスタッフになれる?

『英語が本当に苦手で…』という相談です。

募集要項の英語は「望ましい」という書き方が多く、点数だけで合否が決まらないと案内している会社もあります。とはいえ、仕事で英語を使う場面はあるので、今から少しずつ学習を続けておきましょう。

英語の次に学ぶなら、中国語とフランス語どちら?

大学で第二外国語を選ぶ方からの相談です。

どちらが上ということはありません。働きたい空港にどの国の航空会社が多いかで決めるのがおすすめです。羽田空港では中国語・韓国語の重要性が高まっていると公式に書かれています。

よくある質問

グランドスタッフに英語は必須ですか?

多くの募集要項では、英語の点数は必須ではなく「望ましい」と書かれています。ただし外資系の航空会社を受け持つ求人では、英語力が必須とされる例もあります。

グランドスタッフに韓国語は役立ちますか?

韓国の航空会社を受け持つ会社や、羽田空港などで役立つ場面があります。JALスカイも、中国語や韓国語などの言語が役立つと案内しています。

フランス語を学んでおくと良いですか?

エールフランスなどヨーロッパの航空会社を受け持つ場面では役立つことがあります。まずは英語の土台を作り、目指す航空会社が決まってから足すのがおすすめです。

TOEICは何点を目指せばいいですか?

公式の募集要項では、TOEIC500点以上や550点程度以上が望ましいとする例があります。最新の目安は、各社の募集要項で確かめてみてください。

語学は入社後にも学べますか?

学べる環境を用意している会社もあります。例えばANAエアサービス松山は、研修制度の中でTOEICや通信教育などの費用補助を挙げています。入社後も学び続ける前提で、今できる準備から始めてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • グランドスタッフの語学力は、応募の条件・入社後の業務・国際線や外資系の3段階で考える
  • 募集要項の英語の目安は「望ましい」が多く、点数だけで合否は決まらない
  • 外資系の航空会社を受け持つ求人では、英語が必須になることもある
  • 韓国語・中国語・フランス語は、担当する航空会社や空港しだいで役立つ
  • 英語を土台にして、目指す会社に合わせて第二外国語を足す
グランドスタッフドットコム

グランドスタッフドットコム 編集部

空港のグランドスタッフの仕事内容、なり方と進路、専門学校や大学での学び方、採用試験の準備、航空会社や空港会社ごとの違いを、公的機関と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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