グランドスタッフの飛行機・航空券割引|社員優待制度の仕組みと注意点

グランドスタッフの飛行機の割引と社員優待搭乗制度の仕組みを紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や、航空会社・空港会社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。募集要項や就航地は年度や時期によって変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。

「航空会社で働くと、飛行機に安く乗れるらしい」という話を聞いたことはありませんか。グランドスタッフを目指す方にとって、飛行機の割引は気になるところですよね。

結論から言うと、福利厚生に「優待搭乗制度」を設けている航空会社や空港の会社は多くあります。ただ、割引の大きさや使える回数、家族が使えるかといった中身は、公式の募集要項では公開されていません。

この記事を読むと、募集要項で分かることと分からないこと、会社や雇用形態で違う点の確かめ方が分かります。

目次

グランドスタッフは飛行機に割引で乗れる?

先に結論

公式の採用ページでは、多くの会社が福利厚生の欄に優待搭乗の制度を書いています。グランドスタッフが働く空港の会社にも、この制度を設けているところがあります。

『グランドスタッフになったら、旅行に安く行けるのかな』と期待している方も多いはずです。

各社の採用ページの福利厚生の欄を見ると、次のような書き方が見つかります。

会社の例福利厚生の欄の表記
ANAエアサービス松山ANAグループ優待搭乗制度
ANA福岡空港国内・国際線搭乗優待制度
ANA大阪空港ANAグループ福利用優待搭乗制度(国内線・国際線)
JALスカイ九州・JALスカイ仙台・JALスカイ大阪優待搭乗制度
スカイマーク自社便優待搭乗制度
AIRDO自社便社員優待搭乗制度

ANAグループ空港運営会社の例は、ANAエアサービス松山の募集職種のページでも確かめられます。

募集の内容は年度で変わるので、最新は各社の公式採用ページで確認してみてください。

「ただで乗れる」わけではない

『グランドスタッフって、飛行機にただで乗れるんでしょ?』という声もよく聞きます。

公式の表記は「優待」で、無料と書かれているわけではありません。どのくらい安くなるのか、どんな時に使えるのかは、募集要項には書かれていないんです。

ネットの体験談などで具体的な割引の話を見かけることもありますが、会社や時期によって違う可能性があります。

入社前に分かるのは「制度があるかどうか」と「どんな名前で書かれているか」までと考えておくと、あとでがっかりせずにすみます。

例えば友達との会話で、こんなやりとりになることもありますよね。

「グランドスタッフになったら、飛行機乗り放題なんでしょ?」

「優待の制度がある会社は多いけど、中身は会社によって違うみたい」

優待のほかにも見ておきたい福利厚生

飛行機の割引ばかりに目が行きがちですが、福利厚生の欄にはほかにも大事なことが書かれています。

会社の例優待のほかに書かれている福利厚生
ANAエアサービス松山ANA制服貸与、財形貯蓄、企業型確定拠出年金、退職金制度
ANA福岡空港ANAグループ制服貸与、全日空グループ社員持株会、独身寮
ANAエアポートサービス独身寮(30歳未満の独身者)、住宅手当、通勤補助、育児休業など
JALスカイ制服貸与、財形貯蓄、社宅・寮、JALグループ従業員持株会制度、育児短時間勤務など

長く働くことを考えると、寮や住宅の支え、通勤の補助、育児との両立の制度は、割引と同じくらい大切です。

『一人暮らしで空港の近くに住めるかな』と心配な方は、寮の有無も見ておくと安心ですよ。

社員優待の仕組みを「対象者・席・条件」で見る

3つの見方で、分かることと分からないことを分ける

社員の優待搭乗を考える時は、誰が使えるか、どの席を使うか、どんな条件があるか、の3つに分けると分かりやすくなります。

ここは期待しすぎないために、大事なところです。公式に公開されている範囲と、入社後でないと分からない範囲を表にしてみました。

見方募集要項から分かること募集要項では分からないこと
対象者福利厚生として制度があること家族や親族が使えるか、入社何年目から使えるか
席国内線・国際線と書かれている会社があること予約できるのか、空いている席を使うのか
条件自社便のみ、グループ便などの表記割引の大きさ、使える回数、手続きのしかた
社員の優待搭乗制度を対象者・席・条件の3つの見方で、公開されている範囲と分からない範囲に分けた図解

「自社便」と「グループ」の書き方の違い

表記を見比べると、会社によって書き方が少しずつ違います。

スカイマークやAIRDOは「自社便」と書いています。ANAグループの空港運営会社は「ANAグループ」の優待搭乗制度と書いています。

どの便が対象になるのかは、この書き方からある程度読み取れます。ただし、細かい対象範囲までは書かれていないので、気になる場合は確かめる必要があります。

空いている席を使う仕組みと言われることも

社員の優待搭乗は、一般のお客様の予約が優先され、空いている席を使う仕組みだとよく言われます。

ただ、これは各社の公式の募集要項で確認できた内容ではありません。『休みの日に好きな便で旅行できる』と思い込まず、使い方の決まりは入社後に会社のルールで確かめるものと考えておきましょう。

シフト勤務と旅行の予定

優待を使って旅行する時は、休みの取り方も関わってきます。

job tag では、運航は毎日あるので、休日は曜日に関係なく交替でとると紹介されています。JALスカイの募集要項では、勤務4日・休日2日のパターンが原則と書かれていました。

つまり、旅行は平日の休みに行くことが多くなるかもしれません。『連休にまとめて海外へ』という使い方ができるかは、職場の休みのルールしだいです。

会社や雇用形態で違うところ

優待の有無も中身も、会社ごとに違う

同じグループでも、会社によって募集要項の書き方が違います。雇用形態によって福利厚生の中身が変わることもあります。

実は、同じJALグループの会社でも、募集要項の書き方には違いがあります。

JALスカイ九州・JALスカイ仙台・JALスカイ大阪は福利厚生に「優待搭乗制度」と書いています。一方で、JALスカイの新卒の募集要項には「優待搭乗」の語は見当たりませんでした。

これは制度がないという意味ではなく、募集要項に書かれていないだけの可能性もあります。だからこそ、気になる会社については自分で確かめることが大切です。

グループ会社や委託先で働く場合

グランドスタッフは、航空会社本体ではなく、空港ごとのグループ会社や委託先の会社で働くことが多い仕事です。

委託先の会社で働く場合、担当する航空会社の優待が使えるかどうかは会社ごとに違います。会社の種類の違いはグランドスタッフはどこの会社に勤める?で紹介しています。

「体験搭乗制度」は優待とは別のもの

JALスカイの募集要項では、教育制度の欄に「体験搭乗制度」が書かれています。

名前は似ていますが、これは福利厚生ではなく教育制度の一つとして書かれているものです。旅行のための割引とは目的が違うので、混同しないようにしておきましょう。

派遣で働く場合

派遣会社のウィル・インターナショナルは、一部の派遣先では航空会社の福利厚生を利用することも可能だと案内しています。

「一部の派遣先」という書き方なので、すべての派遣で使えるわけではありません。正社員・契約社員・派遣の違いは、グランドスタッフの正社員・契約社員の違いで紹介しています。

ANAのグランドスタッフの家族割引はある?

家族が使えるかは、公式の募集要項では確認できない

ANAのグランドスタッフの家族割引が気になる方は多いですが、家族の範囲は公式の募集要項には書かれていません。

『親を旅行に連れて行ってあげたい』と考えて、ANAのグランドスタッフの家族割引を調べている方もいますよね。

ANAグループの空港運営会社の募集要項では、「ANAグループ優待搭乗制度」などの名前は確認できます。ただ、家族が対象になるか、どの範囲の家族までかは書かれていませんでした。

JALグループや他の航空会社も同じで、家族の範囲は公式には公開されていません。ANAのグランドスタッフの働き方はANAのグランドスタッフで、JALはJALのグランドスタッフで紹介しています。

家族のことを聞く時の言い方

家族の範囲は、聞き方に少し気を配ると聞きやすくなります。例えばこんな言い方です。

「福利厚生の優待搭乗制度は、家族も対象になるのでしょうか」

「入社後に詳しいご案内をいただける機会はありますか」

説明会で聞きにくい場合は、内定後の面談など、福利厚生の説明がある場で確かめるのも一つの方法です。

公式に公開されている範囲の確かめ方

優待の制度を確かめる手順
  1. 気になる会社の募集要項の福利厚生の欄を読む
  2. 「優待搭乗」「自社便」「グループ」などの表記を書き出す
  3. 説明会やオープンカンパニーで、福利厚生の質問の時間があれば聞く
  4. 内定後の面談などで、具体的な使い方を確かめる
社員の優待搭乗制度について、募集要項から内定後の面談までで確かめる4つの手順の図解
よくある失敗

面接で「飛行機に安く乗れるから志望しました」と話すと、仕事そのものへの思いが伝わりにくくなります。優待はあくまで福利厚生の一つとして考えておきましょう。

例えば説明会で聞くなら、こんな聞き方が自然です。

「福利厚生の優待搭乗制度について、入社後どのように使えるのか教えていただけますか」

聞くタイミングは、福利厚生の説明がある時や質問の時間がよいですね。

説明会で聞きたいことのリスト

優待について確かめたいこと
  • 優待搭乗制度の対象になる便(自社便のみか、グループの便も含むか)
  • 入社してから使えるようになる時期
  • 家族が対象になるかどうか
  • 雇用形態によって違いがあるか

全部を一度に聞く必要はありません。気になる1つか2つに絞って聞くと、相手も答えやすくなります。

進路を考える時の比べ方の一つに

これからグランドスタッフを目指す高校生や学生の方は、どの会社に入りたいかを考える時に、福利厚生も見比べてみてください。

エアライン系の学校では、航空会社や空港の会社の情報を集めやすいこともあります。学校の案内を取り寄せて、就職の支え方を比べてみるのも一つの方法です。

グランドスタッフドットコム

エアライン系の学校を比べたい方へ

グランドスタッフを目指す道は、エアライン系の専門学校・短大・大学、社会人からの転職とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校の資料を取り寄せて、接客や語学の授業、空港での実習、就職の支え方を同じ目線で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と比べ方をまとめました。

無料エアライン系の学校の資料請求と比べ方を見る

学科の内容や募集要項、オープンキャンパスの日程は年度で変わります。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。

飛行機の割引についてよくある相談

ここで紹介する相談について

知恵袋などに寄せられている、航空会社の社員の割引についての相談から、よくある内容を要約して答えています。

相談1 グランドスタッフは飛行機にただで乗れますか

とても多い相談です。

公式の募集要項では「優待搭乗制度」と書かれていて、無料かどうかは書かれていません。優待の中身は会社ごとに決まっているので、入社前に分かる範囲は限られます。

相談2 どれぐらい割引されますか?国際線でも使えますか

割引の大きさは、公式には公開されていません。

国際線については、ANA福岡空港やANA大阪空港のように「国内線・国際線」と書いている会社があります。自社便のみと書いている会社もあるので、会社ごとに表記を確かめてみてください。

相談3 ANAのグランドスタッフの家族も割引が使えますか

家族の範囲は、公式の募集要項では確認できませんでした。

気になる場合は、説明会などで福利厚生について聞いてみるのがよいですね。

相談4 JALから委託されている地方の会社でも優待はありますか

JALブランドパートナーなど、航空会社から委託を受けた地方の会社で働く場合の福利厚生を気にする相談もあります。

委託先の会社の福利厚生は、その会社が決めています。航空会社の優待が使えるかどうかも会社ごとに違うので、その会社の募集要項や説明で確かめてみてください。

よくある質問

グランドスタッフは飛行機に割引で乗れますか?

福利厚生に優待搭乗制度を設けている会社が多くあります。割引の大きさや回数は公式には公開されていないので、会社ごとに確かめてください。

グランドスタッフの航空券割引は国際線にも使えますか?

「国内線・国際線」と書いている会社もあれば、「自社便」と書いている会社もあります。対象の便は会社によって違います。

ANAのグランドスタッフの家族割引はありますか?

家族が対象になるかどうかは、公式の募集要項では確認できませんでした。説明会などで聞いてみるのが確実です。

優待搭乗は入社してすぐに使えますか?

使えるようになる時期は、公式の募集要項には書かれていません。会社ごとのルールで決まるので、入社前の説明などで確かめてください。

派遣社員でも優待は使えますか?

一部の派遣先では航空会社の福利厚生を利用できると案内している派遣会社があります。すべての派遣で使えるわけではありません。

まとめ

この記事の要点
  • 優待搭乗制度を福利厚生に書いている会社は多い
  • 割引の大きさ、回数、家族の範囲は公式には公開されていない
  • 「自社便」「グループ」など表記の違いで対象の便を読み取る
  • 会社や雇用形態によって、制度の有無や中身が違う
  • 面接では優待を志望理由の中心にしない

グランドスタッフの仕事の全体像は、グランドスタッフとは?で紹介しています。

グランドスタッフドットコム

グランドスタッフドットコム 編集部

空港のグランドスタッフの仕事内容、なり方と進路、専門学校や大学での学び方、採用試験の準備、航空会社や空港会社ごとの違いを、公的機関と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次