ANAとJALのグランドスタッフの違い|働く会社と特徴を比較

ANAとJALのグランドスタッフの違いを、働く会社と特徴から比べる記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や、航空会社・空港会社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。募集要項や就航地は年度や時期によって変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。

ANAとJAL、どちらのグランドスタッフを目指そうか迷っていませんか。名前はよく知っていても、働き方の違いまでは意外と知られていないですよね。

結論から言うと、ANAもJALも、空港のカウンターで働くグランドスタッフは「空港ごとのグループ会社」や「協力会社」に採用されるのが基本です。

この記事では、働く会社のしくみ、空港ごとの応募先、公式に公開されている応募資格や研修を表で並べ、自分に合う方を選ぶ観点まで紹介します。

目次

ANAとJALのグランドスタッフ、まず何が違う?

先に結論

大きな違いは「会社の数と名前」です。ANAは全国11か所の「ANAグループ空港運営会社」、JALは「空港旅客サービス」を受け持つグループの7社が中心で、グループ会社がない空港は別の会社が受け持っています。

『ANAに入る、JALに入る、というイメージだったけど違うの?』と驚く方も多いはずです。

実は、飛行機を運航する会社と、空港で旅客サービスをする会社は分かれていることが多いんです。job tagでも、航空会社が空港ごとにグループ会社を作り、各社が独自に採用していると紹介されています。

比べる点ANAJAL
空港業務の中心になる会社ANAグループ空港運営会社(全国11か所)空港旅客サービスを受け持つグループ7社(JALスカイなど)
グループ会社がない空港総代理店・代理店(業務実務会社)が受け持つJALブランドパートナーが受け持つ
公式での仕事の呼び方旅客ハンドリング(カウンター、搭乗ゲート改札、ロビー、ラウンジなど)空港旅客サービス(カウンター、トラフィック、ラウンジ、手荷物サービスなど)
他社の便一部の空港で海外航空会社の旅客ハンドリングも受託JALが受託する外国航空会社の便も受け持つ
ANAとJALのグランドスタッフが、どちらも空港ごとのグループ会社や協力会社に採用されるしくみを並べて比べた図解

ANAの空港の仕事はANAグループの採用ページで、職種ごとに紹介されています。

仕事の中身はほとんど同じ

カウンターでのチェックイン、手荷物の預かり、搭乗ゲートでの案内、ラウンジでの接客など、日々の仕事はどちらもよく似ています。

違いが出やすいのは「どの会社のどの空港で働くか」です。

他社の便を受け持つことも多い

ANA側の会社もJAL側の会社も、自分のグループ以外の航空会社の便を受け持つことがあります。

例えばANA新千歳空港は、国内線でAIRDOやPeach Aviation、国際線でエバー航空やタイ国際航空などを受託していると公式に書いています。JALスカイ金沢も、大韓航空などの旅客関連の業務を行っています。

「本日はご搭乗ありがとうございます。パスポートを拝見できますか」
「はい、どうぞ。乗り継ぎもあるんですが大丈夫ですか」

こんなやり取りを、外国の航空会社のカウンターですることもあるんです。ANA側の全体像はANAのグランドスタッフ|働く会社・仕事内容・雇用形態、JAL側はJALのグランドスタッフ|働く会社・仕事内容・雇用形態で詳しく紹介しています。

働きたい空港で見る、ANAとJALの応募先

ここが大事なところです

同じ空港で働きたくても、ANAとJALでは応募する会社がまったく違います。先に「どの空港で働きたいか」を決めると、応募先が一気に絞れますよ。

『羽田で働きたいけど、どの会社に出せばいいの?』という疑問、よくありますよね。公式に掲載されている会社を、空港ごとに並べてみました。

空港ANA側で旅客業務を受け持つ会社JAL側で旅客業務を受け持つ会社
羽田ANAエアポートサービスJALスカイ
成田ANA成田エアポートサービスJALスカイ
新千歳ANA新千歳空港JALスカイ札幌
伊丹ANA大阪空港JALスカイ大阪
関西ANA関西空港Kスカイ(ブランドパートナー)
中部ANA中部空港ドリームスカイ名古屋(ブランドパートナー)
福岡ANA福岡空港JALスカイ九州
那覇ANA沖縄空港JALスカイエアポート沖縄
仙台日本通運(協力会社)JALスカイ仙台
小松北鉄航空(協力会社)JALスカイ金沢
広島中国ターミナルサービス(協力会社)広電エアサポート(ブランドパートナー)
鹿児島南国交通(協力会社)南国交通(ブランドパートナー)

表を見ると、鹿児島のように同じ会社がANAとJALの両方を受け持つと公式に掲載されている空港もあります。

JALのブランドパートナーの一覧はJALグループの空港業務の採用サイトに載っています。

応募先の探し方
  1. 働きたい空港を1つか2つに絞る
  2. ANAとJALの公式一覧で、その空港の会社を調べる
  3. 会社の採用ページで、募集の区分と時期を確かめる
  4. 説明会やオープンカンパニーの日程をメモしておく

例えばこんな探し方

大学3年生の冬に「地元の広島で働きたい」と考えたとします。

ANA側なら中国ターミナルサービス、JAL側なら広電エアサポートの採用ページを見る、という流れです。

補足

会社のしくみをもっと広く知りたい方は、グランドスタッフはどこの会社に勤める?航空会社と委託会社の違いも読んでみてください。航空会社の本体、グループ会社、委託会社の違いをまとめています。

応募資格・研修・制度を公式情報で並べてみる

先に結論

会社ごとに募集要項が違うので「ANAならこう、JALならこう」とは言い切れません。ここではANA福岡空港とJALスカイの2027年度新卒の募集要項を例に、並べてみます。

『応募できる学校の種類って、会社で違うの?』と思いますよね。実は、ここが一番差が出やすいところなんです。

比べる点ANA福岡空港(新卒)JALスカイ(新卒・メインベースコース)
学歴の区分短期大学・大学・大学院大学院・4年制大学・短期大学・専門学校・高等専門学校
語学の目安TOEIC500点以上か同等の語学力が望ましい英検2級かTOEIC550点程度以上が望ましい
雇用形態正社員(試用期間3ヶ月)正社員(成田事業所のみ契約社員の区分あり)
選考WEB適性検査・書類、個人面接・適性検査、最終の個人面接エントリーシート・WEB適性検査のあと、書類選考・面接・適性検査など
研修新入社員研修、階層別研修、選抜型・公募型研修、ANAグループ各種研修新入社員教育、階層別研修、JALフィロソフィ勉強会、安全教育など
優待搭乗国内・国際線搭乗優待制度募集要項には記載なし(JALスカイ九州などは優待搭乗制度を記載)

同じANAグループでも、ANAエアサービス松山は専門学校の卒業見込みの方向けの区分を設けていました。ANAエアポートサービスのよくある質問では「人物重視で選考」「語学の点数・資格だけで合否は決まりません」とも書かれています。

募集の内容は年度で変わるので、最新は各社の公式採用ページで確認を。

シフトの書き方も会社ごとに違う

JALスカイの募集要項では、土日祝日を含む交替制で、原則として勤務4日・休日2日のパターンとされています。よくある質問には、早番2日・遅番2日・休日2日の例も載っていました。

ANAエアサービス松山の募集では、土日祝日を問わずシフト勤務で出勤できることが応募の条件に入っていました。

『土日に休めないのは不安かも』という方もいますよね。job tagでも、始発便の朝から最終便の夜まで交替制で働き、休みは曜日に関係なく交替でとると紹介されています。これはANAとJALのどちらでも変わらない、空港の仕事の特徴です。

JAL本体の業務企画職とは別の採用

JALには、本体の総合職として「業務企画職」があります。入社後1〜2年ほど空港などの現場で働くことはありますが、カウンターを受け持つグランドスタッフの採用とは別ものです。

違いはJALのグランドスタッフになるには|採用の流れと業務企画職との違いで詳しく紹介しています。

ANAとJAL、どちらを選ぶ?4つの観点

先に結論

どちらが上、ということはありません。自分が大事にしたい条件に合う会社を、空港ごとに探していくのがおすすめです。

『周りから、あっちの方がいいよと言われて迷う』という声もよく聞きます。ただ、人の評判よりも、自分の条件に合うかどうかの方が大事なんです。

選ぶ時に確かめたいこと
  • 働きたい空港に、その会社があるかを確かめる
  • 自分の学校の種類が、応募できる区分に入っているかを見る
  • 語学の目安と、今の英語力の差を確かめる
  • シフトや寮、送迎など、通い方の条件を確かめる
ANAとJALのどちらのグランドスタッフを目指すか選ぶ時に確かめたい4つの観点を並べた図解

例えば専門学校に通っている方なら、専門学校の区分がある会社を中心に探すと効率がいいですよね。

大学生なら、両方の会社を同じ空港で受けて、説明会の雰囲気で決めるのも一つの方法です。

進路を決める前の高校生・保護者の方へ

高校生のうちは、まず「どの学校から応募できるか」を知っておくと進路が選びやすくなります。

エアライン系の学科がある専門学校や大学の資料を取り寄せて、学べることや就職の支え方を比べてみてください。比べ方はエアライン系の専門学校・大学を資料請求で比べる方法で紹介しています。

グランドスタッフドットコム

エアライン系の学校を比べたい方へ

グランドスタッフを目指す道は、エアライン系の専門学校・短大・大学、社会人からの転職とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校の資料を取り寄せて、接客や語学の授業、空港での実習、就職の支え方を同じ目線で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と比べ方をまとめました。

無料エアライン系の学校の資料請求と比べ方を見る

学科の内容や募集要項、オープンキャンパスの日程は年度で変わります。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。

採用の流れの詳しい準備は、ANAのグランドスタッフになるには|採用の流れと準備も参考にしてみてください。

ANAとJALのグランドスタッフについてよくある相談

ここで取り上げる相談

Q&Aサイトで見かける相談の中から、ANAとJALを比べている方に役立つものを3つ選んで答えます。

「ラウンジの仕事も、グランドスタッフがしているの?」

はい、公式の紹介ではラウンジもグランドスタッフの仕事に入っています。

ANAグループの旅客ハンドリングには「ラウンジ業務」があり、JALスカイの旅客サービスにも「ラウンジ(レセプション、フロア、コンシェルジュ)」が並んでいます。

「本体に採用されたグランドスタッフは、体力仕事なの?」

まず、ANAもJALも、カウンターのグランドスタッフは空港のグループ会社などでの採用が基本です。

そのうえで、job tagでは立ったままの作業が多く、お客様の誘導で歩くことも多いと紹介されています。荷物を運ぶ仕事が中心ではありませんが、体力はある程度いる仕事です。

「TOEICはどのくらいあればいい?」

公式に書かれていた目安は、JALスカイが英検2級かTOEIC550点程度以上、ANA福岡空港がTOEIC500点以上でした。どちらも「望ましい」という書き方です。

「点数が足りないと受けられませんか」と聞かれることがありますが、必須とはされていません。

ANAエアポートサービスのよくある質問では、羽田では英語だけでなく中国語や韓国語などの重要性も高まっていると書かれています。英語以外の言語を少し学んでおくのも、話のきっかけになりますよ。会話で使える力を伸ばしながら、目安を目標にしてみてください。

よくある質問

ANAとJALのグランドスタッフは、どちらが採用されやすいですか?

公式に比べられる情報はなく、どちらとも言えません。会社や空港、年度で募集の内容が変わるので、働きたい空港の会社ごとに募集要項を確かめてみてください。

ANAとJALの両方を受けることはできますか?

ANAとJALの空港の会社はそれぞれ別の会社なので、募集の時期が合えば両方に応募する方もいます。併願の条件は各社の募集要項で確かめてください。

専門学校からANAやJALのグランドスタッフになれますか?

なれます。JALスカイのメインベースコースは専門学校も対象で、ANAグループにも専門学校の卒業見込みの方向けの区分を設けている会社があります。

ANAやJALのグランドスタッフは、飛行機に安く乗れる制度がありますか?

ANA福岡空港の「国内・国際線搭乗優待制度」や、JALスカイ九州の「優待搭乗制度」のように、福利厚生に載せている会社があります。内容は公式に詳しく書かれていないので、説明会などで確かめてみてください。

ANAとJALでは仕事の内容が違いますか?

カウンター、搭乗ゲート、ラウンジなど、日々の仕事はよく似ています。違いが出やすいのは、働く会社の名前や担当する空港、受託している他社の便です。

まとめ

この記事の要点
  • ANAとJALのグランドスタッフは、空港ごとのグループ会社や協力会社での採用が基本
  • 同じ空港でも、ANA側とJAL側では応募する会社が違う
  • 学歴の区分や語学の目安は会社ごとに違うので、募集要項で確かめる
  • どちらが上ではなく、働きたい空港と自分の条件で選ぶ
グランドスタッフドットコム

グランドスタッフドットコム 編集部

空港のグランドスタッフの仕事内容、なり方と進路、専門学校や大学での学び方、採用試験の準備、航空会社や空港会社ごとの違いを、公的機関と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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