グランドスタッフに役立つ資格|旅行業務取扱管理者・TOEICなど

旅行業務取扱管理者やTOEICなど、グランドスタッフに役立つ資格を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や、航空会社・空港会社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。募集要項や就航地は年度や時期によって変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。

グランドスタッフを目指すなら、何か資格を取っておいた方がいいのか迷いますよね。旅行業務取扱管理者やTOEICが気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、グランドスタッフに必須の資格はありません。旅行業務取扱管理者やTOEICは、知識や語学力を示す材料の一つとして考えるのがちょうどいい距離感です。

この記事を読むと、役立つ資格の分野と、取る順番の決め方が分かります。

目次

グランドスタッフに必須の資格はある?

先に結論

仕事に就くために必須とされる資格はありません。英語の点数などは、募集要項で「望ましい」と書かれる目安です。

『資格がないと、書類で落とされるんじゃないかな』と心配になる方もいますよね。

厚生労働省の職業情報サイト「job tag」の空港グランドスタッフのページでは、関連資格の欄に「関連する資格はありません」と表示されています。入職に特に学歴や資格は必要とされない、とも書かれています。

JALスカイのよくある質問でも、エントリーの際に必須としている資格はないと案内されています。仕事に必要な専門知識は、入社後に教育を行うそうです。

それでも資格が話題になる理由

資格は、自分が何を学んできたかを伝える分かりやすい材料になります。

例えば「英語を学び続けてきた」と話す時に、検定の結果があると相手に伝わりやすいですよね。資格はゴールではなく、学んだことを示す手段なんです。

一方で、資格の数を増やすことが目的になってしまうと、本当に伝えたいことがぼやけてしまいます。

「なぜその資格を選んだのか」「勉強して何が分かったのか」まで言えると、一つの資格でもぐっと話に深みが出ます。

資格の考え方

資格を持っているかどうかより、なぜそれを学んだのか、仕事でどう生かしたいのかを話せることが大切です。

仕事全体についてはグランドスタッフとはで紹介しています。

役立つ資格は4つの分野で考えよう

語学・旅行・接客・パソコンの4分野で考える

グランドスタッフの仕事に関わる知識やスキルを、4つの分野に分けてまとめました。全部を取る必要はありません。

グランドスタッフの仕事に関係する資格や検定を、分野ごとにまとめてみました。

分野資格・検定の例仕事とのつながり
語学TOEIC、英検、韓国語や中国語の検定外国人のお客さまへの応対
旅行旅行業務取扱管理者(総合・国内・地域限定)運賃や旅行のきまりの知識
接客接客やマナーに関する検定カウンターやゲートでの応対
パソコンパソコンの操作に関する検定搭乗券を発券する端末やパソコンの操作
そのほか普通自動車運転免許、手話一部の職種での運転、案内の幅を広げる
グランドスタッフに役立つ資格を、語学・旅行・接客・パソコンの4つの分野に分けてまとめた図解

語学の資格

募集要項で目安が示されることが多いのが語学です。

例えばJALスカイは英検2級またはTOEIC550点程度以上、ANA福岡空港はTOEIC500点以上が望ましいとしています。

TOEICは合否ではなくスコアで評価する試験です。よく受けられている Listening & Reading Test は10〜990点の5点刻みで、話す力と書く力を測る Speaking & Writing Tests は各0〜200点です。

カウンターでの会話を意識するなら、聞く・読むだけでなく話す練習もしておくと、面接や入社後の応対にもつながりますよ。

JALスカイのよくある質問では、中国語・韓国語などのほかの言語や手話も役立つと書かれています。語学の詳しい話はグランドスタッフの語学力でまとめています。

接客・パソコンの資格

job tag には、よく使う道具として搭乗券発券端末とパソコンが挙がっています。

接客やパソコンの検定は、仕事に直接求められるものではありません。ただ、基本の操作やマナーを学んだ証として話す材料になります。

『検定を受けるほどの時間はないかも』という方は、アルバイトや学校生活で身につけたことを振り返るだけでも大丈夫です。

例えば、接客のアルバイトで丁寧な言葉づかいを意識してきた経験や、レポートをパソコンで手早くまとめてきた経験も、立派なアピールの材料になりますよ。

運転免許が求められる職種もある

意外と見落としがちなのが運転免許です。

JALスカイのよくある質問では、ステーションオペレーション業務は車を運転することがあるため、普通自動車運転免許があることが望ましいと案内されています。JALスカイ仙台の新卒募集要項でも、普通自動車第一種運転免許(入社までに取得予定でも可)が挙げられています。

募集の内容は年度で変わるので、最新は各社の公式採用ページで確認してみてください。

旅行業務取扱管理者とグランドスタッフの仕事のつながり

旅行や運賃のきまりを体系的に学べる国家資格

旅行業務取扱管理者は、旅行会社の営業所ごとに置くことが法律で決められている国家資格です。グランドスタッフの仕事に必須ではありませんが、旅行や運賃の知識を学ぶ入口になります。

ここは、旅行業務取扱管理者とグランドスタッフの関係が気になっている方にいちばん読んでほしいところです。

観光庁によると、旅行業者は営業所ごとに旅行業務取扱管理者を選び、取引条件の説明などの業務を管理させなければならないと旅行業法で決められています。

試験は3種類

種類扱える範囲試験の時期(目安)
総合海外旅行と国内旅行10月下旬の日曜日または祝日
国内国内旅行9月上旬から下旬のうち受験者が選んだ日時
地域限定主な営業所がある市町村と隣接する市町村など9月下旬の日曜日

総合の試験科目は、旅行業法と関係法令、旅行業約款と関連約款、国内旅行実務、海外旅行実務の4つです。国内は、海外旅行実務を除く3科目になります。

仕事のどこにつながる?

job tag には、グランドスタッフが身につける知識として、航空券や運賃などの運送約款の知識が挙がっています。

旅行業務取扱管理者の勉強では、約款や運賃の考え方に触れます。カウンターで航空券の内容を確かめる時、仕組みを知っていると理解が早くなりますよね。

国際線のカウンターでは、パスポートの有効期限やビザの必要性なども確認します。総合の試験には海外旅行実務の科目があるので、海外旅行の手続きに関心がある方には学びやすい内容です。

『この資格があれば採用されるの?』と思うかもしれません。ただ、航空会社の採用ページで、この資格を条件や優遇の対象と書いたものは確認できませんでした。

よくある思い込み

旅行業務取扱管理者を取れば採用に直結する、と考えるのは避けましょう。学んだ知識を仕事でどう生かしたいかを話せるかどうかが大切です。

勉強を始める前に知っておきたいこと

国内の試験は、9月上旬から下旬のうち受験者が日時を選ぶCBT方式です。学校の試験や就活の予定と重ならない日を選べるのは助かりますよね。

例えば大学2年生の夏休みに国内の勉強を始め、秋に受験するといった計画が立てやすくなります。試験の日程や申し込み方法は、試験を実施する団体の案内で確かめてみてください。

また、グランドスタッフとして働いた後に、旅行や観光の仕事へ進む人もいます。経験を次につなげる考え方は、元グランドスタッフのキャリアで紹介しています。

資格を取る順番の考え方

「募集要項で目安があるもの」から先に

迷ったら、募集要項で目安が示されやすい語学から始め、時間に余裕があれば旅行の資格を足す順番が無理のない進め方です。

『全部取りたいけど、時間が足りない』という方も多いはずです。順番を決めておくと、準備がぐっと楽になりますよ。

資格を取る順番の例
  1. 英検やTOEICで、今の英語力を確かめる
  2. 募集要項の目安に向けて、語学の学習を続ける
  3. 運転が必要な職種を考えるなら、運転免許を取る
  4. 余裕があれば、旅行業務取扱管理者(国内か総合)に挑戦する
  5. 第二外国語や手話は、目指す空港や会社に合わせて足す
語学から始めて、運転免許、旅行業務取扱管理者、第二外国語へと進む資格の取り方の順番を示した図解

立場別のおすすめ

立場優先したいこと
高校生英検で少しずつ上の級を目指す
大学生・短大生・専門学校生TOEICで目安の点数を目指し、余裕があれば旅行の資格
社会人今の仕事の接客経験を書き出し、語学の点数を確かめる

働きながら資格を取りたい社会人は

今の仕事を続けながら準備するなら、学習の時間を毎日少しずつ確保するのが現実的です。

通勤時間に英単語を覚える、休日にまとめて問題を解く、といった形で無理のないペースを決めてみてください。資格の勉強と並行して、今の職場での接客経験を書き出しておくと、応募書類を作る時に役立ちます。

学校によっては、授業の中で語学や旅行の資格の対策をしているところもあります。資格の学び方も含めて学校を比べたい方は、グランドスタッフの専門学校やエアライン系の学校を資料請求で比べる方法を参考にしてみてください。

グランドスタッフドットコム

エアライン系の学校を比べたい方へ

グランドスタッフを目指す道は、エアライン系の専門学校・短大・大学、社会人からの転職とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校の資料を取り寄せて、接客や語学の授業、空港での実習、就職の支え方を同じ目線で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と比べ方をまとめました。

無料エアライン系の学校の資料請求と比べ方を見る

学科の内容や募集要項、オープンキャンパスの日程は年度で変わります。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。

資格についてよくある相談

相談の多くは「取るべきか」「どれを書くか」

資格の相談では、就活の前に旅行の資格を取るべきか、どの資格をアピールに使うかという悩みが多く見られます。

Yahoo!知恵袋などで見られる相談を、要約して答えてみます。

就活の前に国内旅行業務取扱管理者を取るべき?

大学2年生の方からの相談です。

取らなければいけない資格ではありません。ただ、旅行や運賃のきまりに興味があるなら、学ぶ過程そのものが仕事の理解につながります。

就活までの時間と相談しながら、語学の学習とどちらを先にするか決めてみてください。

就活でアピールできる資格は?

『何か一つでも書けるものがほしい』という相談です。

募集要項で目安が示されることが多いのは英語なので、まずはTOEICや英検に取り組むのがおすすめです。資格の名前だけでなく、学んだきっかけと仕事での生かし方を一緒に話せるようにしておきましょう。

社会人の転職で、資格がなくても書類は通る?

転職を考えている方からの相談です。

必須の資格はないので、資格がないこと自体を心配しすぎなくて大丈夫です。今の仕事で人と接してきた経験や、時間を守って仕事を進めてきた経験を、具体的な場面で書いてみてください。応募全体の流れはグランドスタッフになるにはで紹介しています。

よくある質問

グランドスタッフに必須の資格はありますか?

ありません。job tag でも関連資格は「関連する資格はありません」と表示されています。英語の点数は、募集要項で「望ましい」目安として書かれることが多いです。

旅行業務取扱管理者はグランドスタッフの仕事に役立ちますか?

運賃や約款など旅行のきまりを学べるので、仕事の理解を深める助けになります。ただし採用の条件ではないので、取るかどうかは時間と目的で決めてみてください。

旅行業務取扱管理者は総合と国内のどちらがいいですか?

国内は国内旅行、総合は海外旅行も扱える資格です。国際線にも興味があるなら総合、まず挑戦してみたいなら国内から始めるのも一つの方法です。

TOEICは何点くらいあるといいですか?

公式の募集要項では、TOEIC500点以上や550点程度以上が望ましいとする例があります。最新の目安は各社の募集要項で確かめてみてください。

資格はいつまでに取ればいいですか?

応募の時に履歴書やエントリーシートに書けると、学んできたことを伝えやすくなります。運転免許のように、入社までに取得予定でも可とする募集もあるので、募集要項で時期を確かめておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • グランドスタッフに必須の資格はない
  • 役立つ資格は、語学・旅行・接客・パソコンの4分野で考える
  • 旅行業務取扱管理者は、運賃や旅行のきまりを学ぶ入口になる国家資格
  • 取る順番は、募集要項で目安がある語学から始めると無理がない
  • 資格の名前より、学んだ理由と仕事での生かし方を話せることが大切
グランドスタッフドットコム

グランドスタッフドットコム 編集部

空港のグランドスタッフの仕事内容、なり方と進路、専門学校や大学での学び方、採用試験の準備、航空会社や空港会社ごとの違いを、公的機関と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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