当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や、航空会社・空港会社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。募集要項や就航地は年度や時期によって変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。
グランドスタッフになりたいけれど、大学に進むか専門学校に進むかで迷っていませんか。先生や家族に聞いても意見が分かれて、余計に決められなくなりますよね。
結論から言うと、グランドスタッフは大学からも専門学校からも目指せます。どちらが正解かではなく、目指す会社の募集要項に合うかと、自分がどう学びたいかで選ぶのが一番の近道です。
この記事を読むと、大学・短大・専門学校の違いと、募集要項の読み方、自分に合う進路の決め方が分かります。
大学と専門学校、どっちからでもグランドスタッフになれる?
どちらからでも目指せます。ただし、応募できる学歴の区分は会社やコースごとに決まっているので、大学卒だけが対象の募集もあります。
『専門学校のほうが有利って聞いたけど、本当?』『大学に行かないと受けられないの?』と、正反対の話を聞いて混乱している方も多いはずです。
厚生労働省の職業情報サイト「job tag」では、空港グランドスタッフは入職にあたって特に学歴や資格は必要とされない、と紹介されています。短大・専門学校・大学を卒業して入社する道が書かれています。
job tagには、働いている人が多いと感じる学歴のアンケート結果も載っています。大卒・専門学校卒・短大卒が上位で、学歴は必須ではないという注記つきです。
大事なのは「目指す会社の募集に合うか」
ここが大事なところです。新卒の募集要項には、応募できる学歴の区分が書かれています。
同じ会社でも、コースによって区分が違うことがあるんです。例えばJALスカイでは、グランドスタッフのメインベースコースは専門学校卒も応募でき、総合職のグローバルフィールドコースは大学院・4年制大学が対象と書かれています。
募集の内容は年度で変わるので、最新は各社の公式採用ページで確認してみてください。
どちらに進んでも、入社後の研修がある
『専門学校で練習していない大学生は、入社してから困るんじゃ?』と心配する声もあります。
JALスカイの採用ページでは、仕事に必要な専門知識は入社後に教育を行うと案内されています。新入社員教育では、半年から1年で基礎のスキルを身につけ、その後も業務ごとの教育やOJTがあると書かれています。
学校で学ぶことは、入社後の研修につながる下地です。どちらの進路でも、入社してから学ぶことはたくさんありますよ。
大学・短大・専門学校を4つの軸で比べる
期間、学び方、応募できる採用区分、就職までにかかる時間。この4つで比べると、自分に合う進路が考えやすくなります。
『結局、何が違うの?』というのを、表にまとめてみました。学校の年数は文部科学省の案内によるもので、学校ごとに違うことがあります。
| 比べる軸 | 4年制大学 | 短期大学 | 専門学校 |
|---|---|---|---|
| 期間 | 4年 | 2〜3年 | 1年以上(2年が多い) |
| 学び方 | 語学・観光・経営などを幅広く。ゼミや留学の機会も | 教養と専門をコンパクトに | 仕事に必要な力を実践的に。接客や手続きの練習が中心 |
| 応募できる採用区分の例 | グランドスタッフのほか、4年制大学卒が条件の総合職も | 短期大学が区分に入る募集に応募できる | 専門学校が区分に入る募集に応募できる(年数の条件がある例も) |
| 就職までにかかる時間 | 長めだが、その分ほかの道も考えられる | 大学より短い | 短く、早めに就職活動が始まる |

期間の違い
専門学校の修業年限は1年以上で、2年の学校が多いとされています。大学は4年、短大は2〜3年です。
2年制の専門学校なら、入学して1年ほどで就職活動の準備が始まります。早く現場に出たい人には合う一方、じっくり考える時間は短めになりますね。
学び方の違い
専門学校は、実践を重視したカリキュラムで、職業に必要な力を短い期間で身につける学校だと文部科学省は案内しています。エアライン系の学科なら、模擬カウンターでの練習や接客の授業が中心になります。
大学は、語学や観光、経営など、仕事に関わる分野を幅広く学べるのが特徴です。グランドスタッフ以外の仕事にも目を向けながら、4年かけて決められます。
応募できる採用区分の違い
4年制大学を卒業すると、グランドスタッフの募集に加えて、総合職の募集も選択肢に入ります。例えばJALの業務企画職(JAL本体の事務系総合職)は、大学・大学院などの学位が応募資格です。
一方、専門学校は、専門学校が学歴区分に入っている募集に応募できます。AIRDOの特定地上職のように「専門学校(1年課程を除く)」と書かれている例もあるので、学科の年数も大事です。
就職までにかかる時間の違い
ここで言う時間は、学費の話ではなく、入学してから働き始めるまでの年月のことです。
専門学校なら早く働き始められます。大学なら4年かかる分、留学やアルバイトなど、いろいろな経験を積む時間を持てます。
- 早めに空港の仕事に近づける
- 接客や手続きの練習を授業でたくさん積める
- 目標がはっきりしている人は迷いにくい
- 総合職など、選べる募集の幅が広い
- 語学や観光を時間をかけて学べる
- 在学中に、ほかの仕事に目が向いても進路を変えやすい
短大という選択肢も忘れずに
大学か専門学校かで考えていると、短大を見落としがちです。
短大は2〜3年で卒業でき、公式に確認できた募集要項の例でも学歴の区分に入っているものがありました。大学より早く働き始めたいけれど、教養も学んでおきたい人には、比べる価値のある進路です。
募集要項の「応募資格」の読み方
「大学」「短期大学」「専門学校」のどれが書かれているか、年数や卒業の時期に条件がないかを、1行ずつ確かめましょう。
進路を選ぶ前に、一度は目指す会社の募集要項を読んでみてください。高校生でも読めるように、読み方のコツを紹介しますね。
| 会社・コース(新卒の例) | 学歴の欄に書かれていること | 読み取れること |
|---|---|---|
| JALスカイ メインベースコース | 大学院・4年制大学・短期大学・専門学校・高等専門学校 | 専門学校からも大学からも応募できる |
| JALスカイ グローバルフィールドコース | 大学院・4年制大学 | 総合職は4年制大学以上が対象 |
| AIRDO 特定地上職 | 四年制大学・大学院・短期大学・専門学校(1年課程を除く) | 専門学校は1年課程だと対象外 |
| ANA福岡空港 | 短期大学・大学・大学院を卒業見込み | この募集では専門学校が区分に書かれていない |
| ANAエアサービス松山(専門学生向けの例) | 専門学校を卒業見込み | 専門学生向けの募集が別にある例 |
同じグランドスタッフの仕事でも、会社やコースで区分がこんなに違うんです。
- 職種名とコース名を確かめる(グランドスタッフか、総合職か)
- 学歴の欄に、自分が進む学校の種類が書かれているかを見る
- 「1年課程を除く」など、年数の条件がないかを見る
- 卒業の時期(卒業見込みの年度)の条件を見る
- 英語力の目安や、運転免許の条件も合わせて見る
1社の募集要項だけを見て、「専門学校では受けられない」「大学じゃないとダメ」と決めつけてしまうことです。会社やコースで違うので、目指したい会社を2〜3社並べて読んでみてください。
例えばJALスカイの区分は、JALスカイ 新卒募集要項(PDF)で確かめられます。選考の流れはグランドスタッフの採用試験の流れ|エントリーから内定までで紹介しています。
英語力や運転免許の欄も見ておく
学歴の欄の近くには、英語力の目安が書かれていることもあります。進路を選ぶ時に、在学中に何を準備すればいいかの手がかりになります。
| 会社(例) | 英語力の目安として書かれていること |
|---|---|
| JALスカイ | 英検2級もしくはTOEIC550点程度以上の英語力が望ましい |
| ANA福岡空港 | TOEIC500点以上もしくは同等の語学力が望ましい |
| AIRDO | 英検2級以上もしくはTOEIC500点以上が望ましい |
ANAエアポートサービスのように、語学の点数や資格だけで合否は決まらないと案内している会社もあります。JALスカイでは、車を運転する業務があるため普通自動車運転免許が望ましいとしている職種もあります。
大学と専門学校、あなたはどっち?判定フロー
目指す会社、学びたいこと、働き始めたい時期。この3つの順番で考えると、自分に合う進路が見えてきます。
『表を見ても、まだ決めきれない』という方もいますよね。次の順番で質問に答えてみてください。
| 順番 | 質問 | はいの場合 | いいえの場合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 総合職のコースにも応募したい | 4年制大学が候補 | 2へ進む |
| 2 | 目指す会社の募集に、専門学校が区分として入っている | 3へ進む | 大学・短大が候補 |
| 3 | 高校を出たら、早めに空港で働きたい | 専門学校が候補 | 4へ進む |
| 4 | 語学や観光を、時間をかけて学びたい | 大学・短大が候補 | 専門学校と大学の両方を比べる |

判定で迷った時は
どちらの候補も残った場合は、迷って当然です。そんな時は、両方の資料を取り寄せて、同じ点で比べてみるのがおすすめです。
例えば、こんなふうに家族と話してみると、考えがまとまりやすくなります。
「早く働きたい気持ちと、英語をじっくり学びたい気持ち、どっちが強い?」
「目指したい会社の募集要項、一緒に見てみようか」
- 目指す会社とコースの、学歴の区分を読んだ
- 専門学校の学科が何年制か確かめた
- 大学・短大と専門学校の資料を、両方見比べた
- オープンキャンパスに1回以上参加した
- 保護者と、通い方や期間について話した
学校の資料の比べ方は、エアライン系の専門学校・大学を資料請求で比べる方法で詳しく紹介しています。
グランドスタッフドットコム
エアライン系の学校を比べたい方へ
グランドスタッフを目指す道は、エアライン系の専門学校・短大・大学、社会人からの転職とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校の資料を取り寄せて、接客や語学の授業、空港での実習、就職の支え方を同じ目線で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と比べ方をまとめました。
無料エアライン系の学校の資料請求と比べ方を見る学科の内容や募集要項、オープンキャンパスの日程は年度で変わります。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。
保護者の方と話す時のポイント
進路は、保護者の方と一緒に決めることが多いですよね。気持ちだけで話すと、すれ違ってしまうこともあります。
話す前に、目指したい会社の募集要項と、気になる学校の資料を手元に用意しておきましょう。「この会社のこのコースは、専門学校からでも応募できる」と、根拠を見せながら話すと伝わりやすくなります。
進んだ後の過ごし方も比べておこう
大学と専門学校では、入学してから就職活動までの過ごし方が違います。どんな毎日になるかもイメージしておきましょう。
『入学したら、どんなふうに準備を進めるの?』も気になりますよね。それぞれの一般的な流れのイメージを紹介します。

オープンキャンパスでは、大学でも専門学校でも同じ質問をしてみると、違いがはっきりします。例えば「空港の仕事に関わる授業はどのくらいありますか」「就職の支えはいつから受けられますか」の2つです。
専門学校に進んだ場合
- 入学後すぐ、接客・語学・航空の基礎知識を学び始める
- 模擬カウンターなどで、手続きや案内の練習を重ねる
- 1年生の後半ごろから、志望先の会社を調べる
- エントリーシートと面接の練習をして、選考を受ける
学校の選び方はグランドスタッフの専門学校|エアライン学科の選び方と学べることで紹介しています。
大学に進んだ場合
- 1〜2年生のうちに、語学の力を伸ばしておく
- アルバイトやサークルで、人と関わる経験を積む
- 3年生ごろから、空港業務を担う会社を調べる
- 募集要項を読み、コースを選んでエントリーする
大学生の場合、短期の講座に通いながら就職活動の準備をする人もいます。どちらにしても、英語の勉強は早めに続けておくと安心ですよ。
短大に進んだ場合
- 入学後、教養の授業と専門の授業を並行して学ぶ
- 語学の授業や検定で、英語の力を確かめる
- 1年生の後半ごろから、空港業務を担う会社を調べる
- 募集要項を読み、エントリーして選考を受ける
短大は期間が短い分、就職活動が始まるのも専門学校と同じくらい早めです。入学したら、学校の就職支援の予定を早めに確かめておきましょう。
大学か専門学校かでよくある相談
知恵袋などに寄せられている進路の相談から、よくある内容を要約して答えています。
ここでは、大学と専門学校で迷う人からよく寄せられる相談を3つ取り上げます。
相談1 専門学校にも大学にも行かず、高卒で就職できますか
job tagでは、入職に特に学歴は必要とされないと紹介されています。
ただ、公式に確認できた新卒の募集要項の例では、短期大学・専門学校・大学などが学歴の区分として書かれていました。高卒で応募できる募集があるかどうかは、会社や年度で違います。目指す会社の採用ページで、雇用形態も含めて確かめてみてください。
相談2 英検やTOEICは、入学してからでも間に合いますか
『今から英語の資格を取っておかないと遅いのかな』と焦る方もいますよね。
英語の目安を「望ましい」とする会社はありますが、入社前に必須の資格はないと案内している会社もあります。入学してから検定に取り組む道もあるので、まずは毎日少しずつ英語に触れる習慣をつけておきましょう。
英語の目安として、JALスカイは英検2級もしくはTOEIC550点程度以上が望ましいとしています。在学中にこのくらいを目標にして、少しずつ力を伸ばしていくと準備の見通しが立ちやすくなりますね。
相談3 国際線で働きたい場合は、大学のほうがいいですか
国際線では、パスポートやビザの確認など、外国人の旅客に応対する場面が多くなります。語学の力は大切ですが、大学でないと国際線を担当できない、ということではありません。
どこの空港で、どの会社に入るかで担当する仕事も変わります。国際線の特徴は国際線のグランドスタッフ|国内線との違いと求められることで確かめてみてください。
相談4 専門学校で、短大卒と同じような資格は得られますか
エアライン系の専門学校で、短大卒に近い資格が得られるかという相談も見かけます。
専門学校の中には、修業年限2年以上などの条件を満たし、修了すると「専門士」の称号が付与される課程があります。ただ、応募できるかどうかは各社の募集要項の学歴の区分で決まるので、「専門学校」が書かれているかを確かめておきましょう。
よくある質問
グランドスタッフは大学卒と専門学校卒のどちらが多いですか?
job tagのアンケート結果では、働いている人が多いと感じる学歴として大卒・専門学校卒・短大卒が上位です。どちらが多いかより、目指す会社の募集に合うかで考えるのがおすすめです。
短大からでもグランドスタッフになれますか?
なれます。公式に確認できた募集要項の例でも、JALスカイのメインベースコースやAIRDOの特定地上職など、短期大学が学歴の区分に書かれているものがありました。
専門学校を出てから大学に編入することはできますか?
修業年限2年以上など一定の条件を満たし、専門士が付与される課程の修了者には、大学への編入学資格が認められています。
大学と専門学校のどちらの資料を取り寄せればいいですか?
迷っているなら両方がおすすめです。期間・学び方・応募できる採用区分・就職までにかかる時間の4つの軸で並べると、自分に合う進路が見えやすくなります。
大学ではどの学部に進めばいいですか?
学部や学科を指定していない募集もあります。外国語や観光の学部でなくても、学んだことを空港の仕事にどう生かすかを話せれば大丈夫です。
高校生のうちにできる準備は、高校生がグランドスタッフを目指すには|今からできる準備と進路で紹介しています。
まとめ
- グランドスタッフは大学からも専門学校からも目指せる
- 応募できる学歴の区分は会社やコースで違い、総合職は4年制大学以上が対象の例がある
- 比べる軸は、期間・学び方・応募できる採用区分・就職までにかかる時間の4つ
- 募集要項は、学歴の種類・年数の条件・卒業の時期を1行ずつ読む
- 迷ったら、両方の資料を取り寄せて同じ点で比べる
進路の全体像はグランドスタッフになるには?必要な学歴・資格と進路の選び方、仕事の全体像はグランドスタッフとは?空港での仕事内容・なり方をやさしく解説で紹介しています。





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