国内線のグランドスタッフ|仕事の特徴と向いている人

国内線のグランドスタッフの仕事の特徴と向いている人を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が厚生労働省・文部科学省などの公的機関や、航空会社・空港会社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。募集要項や就航地は年度や時期によって変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。

グランドスタッフになりたいけれど、英語に自信がないので国内線のほうが向いているかも、と考えている方もいますよね。

結論から言うと、国内線のグランドスタッフは、たくさんの便を時間どおりに送り出すテンポのよさが求められる仕事です。英語を使う場面もありますが、それ以上に段取りの力や、短い時間で気持ちよく対応する力が大切になります。

この記事を読むと、国内線ならではの仕事の特徴と、国際線との違い、自分に向いているかどうかの目安が分かります。

目次

国内線のグランドスタッフはどんな仕事?

先に結論

国内線のグランドスタッフも、搭乗手続き・手荷物の預かり・搭乗案内・到着便の対応が基本の仕事です。便の数が多い空港では、次々に来る便を時間どおりに送り出す段取りが仕事の中心になります。

厚生労働省の職業情報サイト「job tag」では、グランドスタッフの仕事をカウンター業務とゲート業務に分けて紹介しています。カウンターでは航空券の日付・便名・氏名などを確かめ、搭乗券を発券して座席を割り振ります。

ゲートでは、アナウンスで搭乗を案内し、乳幼児連れや高齢の旅客などには優先搭乗で安全に乗れるよう配慮します。飛行機が時間どおりに出発できるよう誘導するのも大切な役目です。

『国内線は国際線より簡単そう』と思う方もいるかもしれません。実は、国内線には国内線ならではの忙しさと難しさがあるんです。

仕事内容の全体はグランドスタッフの仕事内容で詳しく紹介しています。

国内線ならではの3つの特徴

「便の多さ」「折り返しの早さ」「乗り継ぎ」

国内線の仕事の特徴は、この3つの場面で考えると分かりやすくなります。どれも、時間どおりに飛ばすための段取りに関わることです。

ここがこの記事の中心です。国内線のグランドスタッフが向き合う場面を、3つに分けて見ていきます。

国内線のグランドスタッフの仕事の特徴を、便の多さ・折り返しの早さ・乗り継ぎ案内の3つの場面で示した図解

特徴1:1日に担当する便が多い

大きな空港の国内線では、朝一番から夜の最終便まで、たくさんの便が出発します。1つの便の手続きが終わると、すぐに次の便の準備が始まることも少なくありません。

例えば朝の時間帯は、出張や旅行の旅客でカウンターが混み合います。一人ひとりに丁寧に対応しながら、列が長くなりすぎないように声をかけていく場面が続きます。

例えば、こんな声かけをするイメージです。

「次の便でご出発のお客様、こちらのカウンターへどうぞ」
「お預けのお荷物はこちらの1個でよろしいですか」

短いやり取りでも、相手が安心できる言葉を選ぶのが国内線のグランドスタッフの腕の見せどころです。

特徴2:到着から次の出発までが短い便もある

国内線では、到着した飛行機が、短い時間で次の便として出発していくことがよくあります。到着した旅客を降ろし、次の便の旅客を案内する流れが、すばやく切り替わるんです。

『ゲートでの案内がバタバタしているように見えた』という方もいるはずです。それは、限られた時間の中で全員を乗せて、時間どおりに出発させるための動きなんですね。

特徴3:乗り継ぎの案内もある

国内線どうしの乗り継ぎや、地方から大きな空港を経由して別の都市へ向かう旅客の案内もあります。job tagでも、接続便を利用する乗り継ぎ客を案内・誘導する「トランジット業務」が紹介されています。

さらに、国内線の担当でも国際線の知識が役立つ場面があります。ANA成田エアポートサービスは、成田の国内線では海外からの乗り継ぎ旅客が多いため、国際線の知識も必要だと紹介しています。

天候で予定が変わる日もある

国内線は便の数が多いぶん、天候が崩れると影響を受ける旅客もたくさんいます。job tagでも、天候の悪化や災害のときには緊急の対応が求められると書かれています。

遅れや欠航が出たときは、振り替えの案内や問い合わせへの対応が一気に増えます。『こんな日は大変そう』と感じますよね。

ただ、こうした日にこそ、落ち着いた案内が旅客の大きな支えになります。job tagでも、発券などの自動化が進む一方で、高齢者や車椅子の旅客のサポート、トラブルのときの対処など、機械に任せられない部分が多いと紹介されています。

国内線と国際線を比べる

大きな違いは書類と言葉

国内線と国際線では、基本の仕事は同じです。違いが出るのは、カウンターで確かめる書類と、使う言葉の割合です。

国内線のグランドスタッフと国際線のグランドスタッフを、いくつかの点で比べてみました。

比べる点国内線国際線
カウンターで確かめるもの航空券の日付・便名・氏名航空券に加え、パスポートの名前の綴りや有効期限、ビザの必要性
使う言葉日本語が中心。外国の旅客には英語も英語の割合が高く、空港によっては中国語や韓国語も
1日の便の数多い空港では次々に便が出る空港や時間帯によって違う
乗り継ぎ国内線どうしの乗り継ぎが中心国をまたぐ乗り継ぎ
勤務の時間帯早朝から夜までの早番・遅番の例深夜に出発する便に合わせた勤務の例も

勤務の時間帯の欄は、JALスカイのFAQにある勤務例をもとにしています。羽田の国内線では、早番が朝5時から、遅番が夜12時までといった勤務例が紹介されていました。

国際線の仕事は国際線のグランドスタッフで詳しく紹介しています。

羽田の国内線はターミナルで航空会社が分かれる

羽田空港の国内線は、利用する航空会社によってターミナルが違います。羽田空港の公式サイトでは、次のように案内されています。

ターミナル搭乗案内に載っている航空会社
第1ターミナルJAL、スカイマーク、スターフライヤー
第2ターミナルANA、エアドゥ、ソラシドエア

同じ羽田の国内線でも、働く航空会社によって持ち場のターミナルが変わるんですね。

国内線を中心に運航する航空会社もある

国内線を中心に運航している航空会社で働くのも、国内線のグランドスタッフになる道の一つです。

例えばスカイマークは、羽田空港を中心に国内の路線に就航していて、地上旅客職の勤務地として羽田のほか、千歳・神戸・福岡・沖縄などの空港支店を挙げています。AIRDOは北海道の各都市と全国の都市を結んでいて、グランドスタッフの勤務地は羽田空港か新千歳空港としていました。

地元の空港で国内線に関わりたい方は、地方空港のグランドスタッフも読んでみてください。

国内線のグランドスタッフに英語は必要?

英語の目安を示す会社は多い

国内線の担当でも、外国の旅客に対応する場面はあります。英検2級やTOEIC500点から550点程度以上を「望ましい」とする会社が多いです。

『英語が苦手なら、国内線を選べば大丈夫?』と考える方は多いですよね。

ただ、国内線を中心に運航している航空会社でも、募集要項で英語の目安を示していることがよくあります。例えばスカイマークの地上旅客職は「英検2級、TOEIC公開テスト500点程度以上が望ましい」としていました。

AIRDOのグランドスタッフの募集でも、英検2級以上かTOEIC500点以上が望ましいとされています。どちらも「望ましい」という書き方で、必須とはしていません。

よくある思い込み

「国内線なら英語はまったく使わない」と考えるのは早すぎます。国内線にも海外からの旅客が乗りますし、乗り継ぎの案内で英語を使う場面もあります。

今のうちから、空港の案内でよく使う英語のフレーズに少しずつ慣れておくと安心です。

例えば、外国の旅客から搭乗口の場所を聞かれたら、こんなやり取りになります。

「Where is the boarding gate?」
「It’s gate 5. Please go straight and turn right.」

まずは、こうした短い案内をすらすら言えることを目標にしてみてください。

募集の内容は年度で変わります

語学の目安や応募資格は、会社や年度によって変わります。最新は各社の公式採用ページで確認してみてください。

国内線のグランドスタッフに向いている人

テンポよく、でも丁寧に

国内線では、たくさんの旅客を時間どおりに案内する段取りの力と、一人ひとりに丁寧に向き合う気持ちの両方が大切です。

job tagでは、グランドスタッフに求められる資質として、定時出発のための責任感や、臨機応変に対応する判断力と実行力が挙げられています。国内線では、この2つを毎日のように使います。

国内線のグランドスタッフに向いている人の特徴を、段取り・切り替え・チームワークなどのチェック項目で示した図解
国内線に向いている人のチェックリスト
  • 決まった時間までに物事を終わらせるのが好き
  • 次々に来る仕事を、順番を決めて片づけられる
  • 忙しいときでも、相手に笑顔で声をかけられる
  • 仲間と声をかけ合いながら動くのが苦にならない
  • 天候で予定が変わっても、気持ちを切り替えられる

いくつ当てはまったでしょうか。全部当てはまらなくても大丈夫です。

例えば、アルバイトで飲食店のピークの時間帯を回した経験や、部活動で大会の段取りを任された経験は、国内線の仕事のテンポとよく似ています。そうした経験があれば、志望動機や面接で具体的に話せる材料になりますよ。

向いている人の特徴はグランドスタッフに向いている人でも詳しく紹介しています。

グランドスタッフドットコム

エアライン系の学校を比べたい方へ

グランドスタッフを目指す道は、エアライン系の専門学校・短大・大学、社会人からの転職とさまざまです。自分に合う学び方を選ぶには、気になる学校の資料を取り寄せて、接客や語学の授業、空港での実習、就職の支え方を同じ目線で見比べるのが近道です。資料請求で確かめたい点と比べ方をまとめました。

無料エアライン系の学校の資料請求と比べ方を見る

学科の内容や募集要項、オープンキャンパスの日程は年度で変わります。最新の情報は各学校の公式サイトで確認してください。

国内線のグランドスタッフについてよくある相談

不安の多くは、募集要項を読むと解ける

ここでは、国内線のグランドスタッフについて寄せられることの多い相談に答えていきます。

相談1:英語ができないなら国内線にエントリーすればいい?

「英語ができないけれどグランドスタッフになりたい。国内線のほうにエントリーすればいいのか」という相談があります。

国内線と国際線で応募先が分かれていない会社も多く、入社後の配属で担当が決まることもあります。英語の目安を示す会社も多いので、国内線を選べば英語がいらない、とは考えないほうが安心です。

ANAエアポートサービスのFAQのように、語学の点数や資格だけで合否は決まらないと書いている会社もあります。英語は少しずつ伸ばしながら、接客の経験や人柄を伝えられるよう準備しておきましょう。

相談2:高卒では国内線のグランドスタッフになれない?

「国際線や国内線で働くグランドスタッフは、高卒ではなれないのか」という相談もあります。

job tagでは、入職に特に学歴や資格は必要とされないとされています。ただ、航空会社グループの新卒募集では、専門学校・短大・大学などの卒業を応募資格にしている会社が多いです。

一方で、トキエアの旅客ハンドリング業務の募集のように、学歴の要件が書かれていないものもあります。応募したい会社の募集要項で、学歴の欄を確かめてみてください。

相談3:アルバイトの搭乗券確認や誘導は大変?

「アルバイトで国内線の搭乗券確認と誘導の仕事を見つけた。厳しく大変な仕事なのか」という相談もあります。

立ったまま歩き回る時間が長く、出発の時間が迫ると忙しくなる場面もあります。一方で、旅客を飛行機まで送り出す手応えを感じられる仕事でもあります。

アルバイトで空港の雰囲気を知ってから、正社員のグランドスタッフを目指すかどうか考える、という進め方もあります。応募する前に、勤務の時間帯や研修の有無、どこまでの業務を任されるのかを募集要項で確かめておきましょう。

アルバイトの探し方や注意点はグランドスタッフのアルバイトで詳しく紹介しています。

よくある質問

国内線のグランドスタッフと国際線のグランドスタッフの違いは何ですか?

基本の仕事は同じですが、国際線ではパスポートやビザなどの確認が加わり、英語などを使う場面が多くなります。国内線では、たくさんの便を時間どおりに送り出す段取りが特に大切です。

グランドスタッフの国内線担当に英語は必要ですか?

外国の旅客に対応する場面があるため、英語の目安を示す会社が多いです。英検2級やTOEIC500点程度以上を「望ましい」とする書き方が一般的です。

羽田の国内線は、どのターミナルでどの航空会社が働いていますか?

羽田空港の公式サイトでは、第1ターミナルにJAL・スカイマーク・スターフライヤー、第2ターミナルにANA・エアドゥ・ソラシドエアの搭乗案内が載っています。

国内線のグランドスタッフの勤務時間はどうなっていますか?

始発便から最終便に合わせた交替制のシフトが一般的です。JALスカイのFAQでは、羽田の国内線で早番と遅番を組み合わせた勤務例が紹介されています。

まとめ

この記事の要点
  • 国内線のグランドスタッフも、搭乗手続きと搭乗案内が基本の仕事
  • 便の多さ・折り返しの早さ・乗り継ぎの3つが国内線ならではの特徴
  • 国際線との大きな違いは、確かめる書類と使う言葉
  • 国内線を中心に運航する会社でも、英語の目安を示していることが多い
  • 段取りの力と、忙しくても丁寧に向き合う気持ちが大切
グランドスタッフドットコム

グランドスタッフドットコム 編集部

空港のグランドスタッフの仕事内容、なり方と進路、専門学校や大学での学び方、採用試験の準備、航空会社や空港会社ごとの違いを、公的機関と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次